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写真する幸せが感じられます、盛岡市本宮(岩手県立美術館)、生誕100年!植田正治のつくりかた。

IMGP0870.jpg


「写真する幸せ」


植田正治さんのことばです。


現在、岩手県立美術館では


生誕100年!植田正治のつくりかた


として、
植田正治さんの写真が展示されています。


UEDA-CHO(植田調)と言われ
その独自のスタイルが
海外でも人気のようでした。


海外ファッションブランドからの依頼で
いっさいの注文をつけいないことを条件に、
当時の最新モードの服を着た
ファッションモデルを
鳥取砂丘で撮影した
「砂丘モード」。
砂丘で撮影された写真は
植田正治さんを知る上で
欠かすことができません。


植田さんにとって
砂丘はスタジオだったようです。
風もなく、砂の表面に
風紋がなく、
空は薄曇り。
個性が無くなった背景は
大きなスタジオとなりました。


今回の展示は
ある程度は年代順になっておりますが、
最初は子どもたちを撮った
童暦(わらべこよみ)から始まっています。


砂丘で写真を撮ることをしていない
時期にあたります。


この時期は
リアリズムが流行していたようで
フリー写真家、土門拳さんが
「絶対スナップ」「絶対非演出」
と言っており、
その流れもあって
現実に手をつけず、
現実を切り取るような
リアリズムという
時代背景がありました。
植田さんは
どちらかというと
配置にこだわったり、
持っている道具やポーズにこだわったり
演出するかたのようで
それをしないで
非演出、というかたちで
写真を撮っていたようです。
非演出風といいますか。
すべてがそうなのかは
わからないのですが、
実際には
演出していたものもあるようです。
実際に土門拳さんが
植田さんの写真を見た時に
そのやり方を認めていたようで、
手法は違えど、
撮ろうとしたもは
同じなのかもしれません。


この童暦の子どもたちは
こちらをじっと見つめ
笑顔が見えます。
背景、その空間もしっかりとおさめた
写真です。


以前、Eテレ 日曜美術館で
植田正治さんのことを放送していたとき、
写真家の荒木さんが言っていたことですが、


相手と対峙して
そこから出たものが
リアリズム


植田さんはそのように
撮っていたのではないかと
言っており、
リアリズムが
現実を単に切り取るだけでなく
その奥のものを引き出すには
相手と対峙することや、
手を加えることも必要なのかもしれません。


私としては
リアリズムなど
考えたことはありませんので、
よくわからないところなのですが、
何をもってして「本当」とするのか。
結局のところ、本人次第で
本人の意識、価値観が納得できるかどうか
と言ってしまうと
投げやりな感じになりますが、
どういうかたちであれ、
そこに向かう純粋な気持ちや
エネルギー、苦悩や葛藤、
そういった行為から生まれる過程にこそ
人間活動における
魅力があるのではないでしょうか。


植田さんは画家になりたかった人のようで
表現というところには
意識があったのかもしれません。


写真にはメッセージ性や
ジャーナリズムといったものはなく
もちろん、経済性もないでしょう。
植田さんの写真が
パリに買い上げられたとき
自分の写真が売れることに
驚いていたようです。


ただ、純粋に
写真を撮ることが楽しいのだと思います。
それは写真を見ていると
わかると思います。


今回の写真展で
個人的に好きなのは
砂丘で撮った家族の写真です。
実に楽しそうです。
いっしょに娘のカコちゃんのことば
日記の一部のような文章が
いっしょに展示されているのですが、
それがまた良いのです。


砂丘の写真を見ておりますと
影の向きや長さが違っていますので、
見ていると
不思議です。


日曜美術館で放送されていた
植田正治さんのことばです。


「いつまでたっても
アマチュア気分は抜けません。
撮りたいモノしか撮らない。
撮れない。
へたくその写真でもいい。
これぞアマチュア精神に
あらずして、なんぞや。」


「対話はすべて
ファインダーの中にのみ
あるのです。
接眼レンズから
目をはずすまでは、
私だけの世界で
話ができるなんて、
写真する幸せみたいなものが
ファインダーに
棲(す)みこんでいるということを
いまさらのように感じます。」


大事なのは
楽しめることや、好きであること
これは大きな原動力であって
そういったことが
自然と伝わるのだと思います。



生誕100年!植田正治のつくりかた
2014/4/12(土)-2014/6/8(日)
9:30-18:00(入館は17:30まで)
休:月(4/28、5/5は開館)、5/7



岩手県立美術館
盛岡市本宮字松幅12-3
http://www.ima.or.jp/



【出典・参考】
日曜美術館(Eテレ 日9:00-10:00)
写真する幸せ ~植田正治・UEDA-CHOの秘密~(2013/12/1放送)
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/1201/



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