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精密繊細だけれどもそれぞれの世界にエネルギーを感じます、盛岡内丸(Cyg(シグ))、増子博子 ウロボロスと花かむり。

IMGP9188.jpg


3月の日曜日。
午前は雨が降り、午後には雪になります。
風が強すぎて
雪は忙しそうに
方向があちらこちらと定まらないで
飛ばされていました。
春と冬の間の一日です。


3月24日まで
シグ アートギャラリーでは


『増子博子 ウロボロスと花かむり』


が行われています。


Cyg(シグ)から贈られてきたお知らせには、


~~~~~~~~~~~~~~~~
シロツメクサを摘んで
花のかむりをつくる行為は、
誰に
教わったのでしょうか。

始まりもなく終わりもない完全な世界を構築していたあの時代から
遠く別の場所に来てしまいました。

ウロボロスが
自らの尾を噛んで飲み込み、
そこまでして永遠を体現したいのなら。

よいでしょう。
私は
花のかむりを
編みましょう。

(出典:Cyg(シグ)のウェブサイト、フライヤーより)
~~~~~~~~~~~~~~~~


と言葉がそえられています。


本日は、
この世界に会いに行ったのでした。


IMGP9196.jpg


ウロボロスって、何だっただろう。
自分の尾を飲み込んだ蛇だったかな、と
思い浮かべながら。


子どものころに女の子たちが作っていた
シロツメクサの花冠。
かすかに残る
子どもの頃の記憶を
思い浮かべながら。


雑居ビルの階段をのぼり、
シグの扉へと向かう廊下へ足を踏み入れます。
その向こうにある
大きなガラスの扉を見ると、
その扉の向こうには別世界が広がっているのだ、と
ちょっとした旅に出る気分になるのです。
あの扉の向こうにはどんな世界が広がっているのだろう、と
いつも思いながら
扉を開けます。


IMGP9197.jpg


白い世界にある
黒で描かれた松や花。
その植物たちが集まって
ひとつの世界を作っていました。


私はどこか、日本庭園のような感じがしました。
あるいは、華道のような感じを受けました。
白い世界に精密で繊細に描かれる自然。
花をいけるように
世界をいけているような感じがして、
だから、華道のようなものを感じとったのかもしれません。
日本庭園だって、
いけばなだって、
そこにひとつの世界を生みだします。
そういった、世界、空間で
何かを表現するところに
どこか、共通するものを感じたのかもしれません。
もちろん、これは私が勝手に思っていることなのですが。


あとから、私が見ていたシリーズは
盆栽シリーズだと知ったのですが、
花や松、竹、木の枝のほかに
山や波などの自然、
人工物までいっしょになって、
ひとつの世界を生みだしています。
盆栽の鉢が、
この白いキャンパスなのでしょうか。
この白は心の空間なのでしょうか。
独特の世界に
私はすごく楽しむことができました。
この世界に私は心で感じ、
心の言葉で問いかけ、
意識はこの白い世界の中へ行きます。
そして、またそこで別のものを感じ、
心から言葉が出てきて
私の内側に反響します。
そうやって、絵の世界とやりとりするのが
私の楽しみ方です。
そうやっているうちに
絵と私の意識の境が無くなっていきます。
あいまいになっていくのです。
絵の世界の中に行くのは
時間がかかるのですが、
相性のよい、楽しめる世界があると
楽しみ尽くします。
心がその世界に慣れきってしまうまでです。
だから、私にとって
絵を見ることは旅をすることなのです。
絵を旅するのです。


この盆栽シリーズで
一番大きいサイズのものがあります。
パネル3枚を使って
壁一面に描かれた世界です。
私はこの世界に一番多くの時間を使いました。


花や松の集団は、
左から右へ向かって伸びていきます。
上を目指しています。
途中で二手に分かれるのです。
二手に分かれても
向かう先は同じようです。
そこに太陽のようなものがあるのかもしれません。
観葉植物なんかと住むとわかるのですが、
みんな、外の光のほうへ
体ごと傾け、伸ばし、光を欲します。
そんな、ぐっと、光に向かって伸びる姿が
この絵の世界にもあったのです。
そこには目指すものがあるのかもしれません。
二つに分かれても
目指すべきところは同じなのかもしれません。
やり方が途中で違って、
分かれたのかもしれませんけれども、
同じ方向へ向かっています。


二手にわかれたものたちの
上段側には松や花の中に
波の姿があります。


枯れたような枝、
冬の姿の枝なのかはわかりませんが、
裸の枝が下段側へ伸ばしています。
届かないのですが、
いっしょになろうと、つながろうとした
意思みたいなものがあるように感じました。


二手に分かれる前。
元は同じです。
始まりは同じです。
その始まりのところには
蛇のようなウネウネしたものがあったり、
おみくじを結んだようなものが集まっていたり、
なにやら、願いや意思のようなものがあるのだろうか、と
勝手に想像してみます。
その下の方を見ますと、
裸の枝があって、
根っこのようにも見えるのですが、
右側に時間のようなものが流れ進むのならば、
ここは過去なのでしょうか。
時間が過ぎて、枯れてしまったのでしょうか。


この二手に分かれた行き先で
この集団は
いっしょになるのではないだろうか、と
未来を想像します。
それはそうなってほしいような願いが
勝手にそう想像させただけなのかもしれませんが、
どうも、そうなっていそうな気がしています。


IMGP9198.jpg


ウロボロスと花かむりたち。


この円の形は永遠の世界、なのでしょうか。
私が感じたのは、
繋がろうとしているその意思、エネルギー。
生きている世界にすごく惹かれました。


ウロボロスと花かむりシリーズだけでなく、
どの世界にも
動きがあるのです。
植物や自然といった、
一見、動きがあまりなさそうなものたちなのですが、
どの世界にも、きちんと動き、意思みたいなものがあって、
エネルギーを感じるのです。


このウロボロスと花かむりは
より動きを感じます。
木や花や山などがそれぞれ集まって
ぐるりと繋がって、
切れているところは
繋がろうとしています。
たんぽぽのような綿毛が集まって
枝のようなものがお互いに伸ばし、
繋がろうとしています。
そうやって、
意思のある世界、
繋がろうとする世界や前に進もうとする世界には、
未来があって、
その活動を続けるならば、
その世界を続くのでしょう。


白鳥が飛んでいます。
そのおかげで、
その世界の向きがわかります。
白鳥たちはこの世界で
どんな景色を見ているのでしょうか。
永遠に続こうとする世界の空を飛んで、
何を感じているのでしょうか。


渡り鳥が飛ぶ先には
きっと、飛来地があるのですから、
その世界にも未来の飛来地があるのかもしれませんね。


IMGP9200.jpg


精密で独特な世界と
それぞれの世界にあるエネルギーを
私は楽しみました。


見かた、楽しみ方は人それぞれだと思います。
ぜひ、この世界を感じてみてください。


増子博子
ウロボロスと花かむり

2013年3月1日(金)〜3月24日(日)
11:00〜20:00/会期中無休
22日(金)・23日(土)・24日(日)は22:00までオープン。
※2日(土)・16日(土)はイベントのため18:00まで。
入場料無料

Cyg(シグ)
盛岡市内丸16-16 大手先ビル2F
019-681-8089
http://cyg-morioka.com

~3月24日(日)
アートフェスタいわて2012
岩手県立美術館
こちらにも増子さんの作品があるそうです。

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Author:ウシポニ

岩手県盛岡市在住。もりおかの中から感じたことを書いております。個人的なブログです。【このブログについて】

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