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横尾酔いを経験できる機会です、盛岡市本宮(岩手県立美術館)、横尾忠則ポスター展。

IMGP9069.jpg


1月27日(日)
盛岡市本宮にある岩手県立美術館では
横尾忠則ポスター展が行われています。
この日は、
「スペシャル対談:横尾忠則と天野祐吉」が
14:00からあり、
その対談を聞いて、ポスター展も楽しんで、
という一日です。


早めにいったつもりでした。
けれど、駐車場は満車。
関係者が停める駐車場へと誘導されます。
なんとか停めることができましたが、
ここもすぐに満車になったようです。


IMGP9137.jpg


急いで対談が行われる会場へ向かいます。
美術館へ入る人たちの半分以上は
その会場へと流れているため、
席を確保するためにいそぎます。


会場へ入ると、正面には大きなスクリーン。
それと、椅子が2脚ほどあり、
そこに横尾さんと天野さんが座るのだ、ということが
その椅子からわかるのですが、
私はすでにその椅子から
別格の雰囲気が漂っているように思えました。


30分ほど待ちます。
時間が来るころには、
会場は満席。
会場の両側や後ろには
立ち見の人がたくさんいます。


拍手で横尾さん、天野さんが迎えられ、
進行サポートとして
岩手県立美術館の学芸員のかたが参加します。
この3人で対談ははじまりました。


天野さんのやわらかい物腰で
横尾さんにポスターやデザイン、
絵や表現のことについて質問して、
横尾さんが答える、というスタイルです。
天野さんは、
コラムニストとして、
テレビでコメンテーターとして、
活躍されているかたですが、
「広告批評」という雑誌を創刊しており、
その「広告批評」という雑誌の表紙を
横尾さんに依頼した経緯があります。
そういった話しも含め、
対談は進んでいきます。


印象に残っていることを書きますと、
(内容は正確ではありません。
そのようなことを言った、と思う。
という、あいまいな記憶のもとに書きます。)
横尾さんのポスターは、
当然、企業などから依頼が来て作るわけです。
ポスターを見ていただくとわかるのですが、
横尾ワールドは独特の世界です。
けれど、そういったものを作って
企業に見せても
ほとんど断られたことがないそうで、
そのことについて、
天野さんは驚くわけですが、
横尾さんは、
企業から、
そのポスターの趣旨などをいろいろ聞いたら、
忘れてしまうそうです。
たぶん、
無意識の中に消化してしまうのではないか、と
私は勝手に思ったのですが、
そういったことが頭にあると、
そのことにとらわれてしまうからのようです。


ポスターは、企業のために描くわけではなく、
見る側のために描くようで、
車の企業から依頼でポスターを描く場合、
車は描かず、ドライブしたい風景を描くそうです。
デザインというのは、
見る側のためにするものなのだ、ということを
私は学びました。


横尾さんは
ポスターから絵の世界へ行くわけですが、
それは、
デザインから表現の世界へ行くわけです。
デザインは相手のため、
表現は自分のため。
経済的なことに縛られないこと。
芸術は経済的な価値がない、ようなことも
言っていたと思います。
ポスターは食っていくために描いていた、
というのもすごく印象に残っています。


横尾さんの世界はどうやら
子どものころの影響が
そのまま、出ているようで、
その世界に、楽しさを求めているようです。


IMGP9138.jpg


スペシャル対談は1時間30分でしたが、
ちょっと長かったかもしれません。
横尾さんも天野さんも
途中からどういったことを話そうか、と
さぐりさぐり、となっていました。


この1時間30分は
私にとっては、貴重な時間でした。
横尾さんは
世間から評価される美術家ですが、
いまでも、楽しみを求め、迷いながら
日々、活動されているようで、
なんていうのか、
安定、というものはなく、
常に変化の中に身を置いている人、
なんだと思いました。
世間や社会から評価されたり、
認識されている人って
安定しているように
見えたりするのですが、
どうやら、そうではないようです。


変化は不安定です。
私はいつもその中に身を置きつつも、
ときには耐えられなくなって
逃げるように現実逃避をしてみたり、
安定を求めてみたり、
そして、その現実逃避に
消費した時間に後悔しながら、
生活しています。


ちょっとは、不安定の世界に嫌悪せずに
いられるようになったのかも
しれません。


その後、ポスター展を見て回ります。
どのポスターの世界も
異次元の空間です。
別世界でありながらも、
ポスター、として機能している、といいますか、
現実ときちんとつながっています。
そして、どれも、楽しさ、があります。


横尾さんのポスターには
よく、赤と青を使ったものが目立つのですが、
インパクトがありつつも、
そのデザインが嫌味にならなくって、
一枚のポスター、
一枚の紙の中におさまっている、
といいますか、
絵画とかならば、
額という枠から
飛び出したり、はみ出したり、
あふれ出すくらいの
表現だったり、感じるものがあったほうが
いいかもしれませんが、
ポスターですと、
まず、伝えること、
つなげる主題みたいなものがあっての
デザインですから、
受け手側がそのことについてわかったり、
きちんと感じることのできるものでないと、
ポスターの役目は果たせないわけです。
そのデザインのバランス感覚
といったらいいのでしょうか。
いや、受け手側がそのポスターを見て
楽しめるものを作っているのですから、
結果としてこうなった、
ということなのかもしれません。
横尾さんの中では、
一枚のポスターにおさめた結果がこれ、
ということなのかもしれません。


ポスター1枚1枚が
ひとつひとつの世界です。
一枚でその世界を伝えているわけで、
その強い世界が約400あります。
天野さんは対談される前に
ポスター展をかけあしで見たようで、
そのときの感想で、
酔ってしまう。
ということを言っておられましたが、
実際に見てみると、
その感覚がよくわかります。


一枚の世界でも十分に強く、
楽しめる世界です。
それがこんなにもあると、
その横尾ワールドのエネルギーに
こころが酔ってしまいます。
車酔い、船酔い、のように
横尾酔いです。
このポスター展は
ゆっくりと時間をかけて
見ることをおすすめします。


そして、横尾さんも言っているように、
岩手では、もう、こういった機会はないでしょう。
たぶん、私はこの世界を見ることは
一生に一度かもしれません。
こんな、貴重な空間を逃してはもったいないです。
もちろん、相性もあるでしょうけれども、
自分にない世界というのは、
楽しいものですよ。


IMGP9068.jpg


横尾忠則ポスター展は
2月24日(日)までです。
横尾酔いを経験してください。


横尾忠則のサイト
http://www.tadanoriyokoo.com/


岩手県立美術館
盛岡市本宮字松幅12-3
9:30~18:00(入館は17:30)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
12月29日から翌年1月3日まで
http://www.ima.or.jp/


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岩手県盛岡市在住。もりおかの中から感じたことを書いております。個人的なブログです。【このブログについて】

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