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借りてきた児童文学備忘録、盛岡市高松(市立図書館)、「黒い兄弟」。

7月はじめの児童文学を借りまくっている日。
読み終えたものから。



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黒い兄弟 著:リザ・テツナー 訳:酒寄進一 

スイスで住んでいた少年ジョルジョが人買い(奴隷商人)に買われ
ミラノで煙突掃除夫として働くことになった。
そこで同じ境遇で働く煙突掃除夫の少年たちの友情物語。
黒い兄弟とは、ミラノで働く煙突掃除夫が作った結社の名前。
煙突掃除は自らが煙突の中に入って登り掃除するもので、
少年たちは全身がすすで真っ黒になる。
いつも真っ黒な姿でミラノの町を
スパッツァカミーノ!(えんとつそうじ)と
大きな声で叫び、歩く。
彼らはいつも真っ黒な姿なので、そこから黒い兄弟。
1830年ごろをスイス・イタリアを舞台にした物語。



IMGP8124.jpg
実はこちらの作品。
アニメで放送されている。
フジテレビで日曜日にやっていた世界名作劇場。
フランダースの犬とか、母をたずねて三千里とか、あらいぐまラスかルとか、
言えばわかるかもしれない。
その枠でロミオの青い空というタイトルで放送。
原作をベースに手を加えられているので
内容は多少違っている。(記憶にほとんど残っていませんけれど。)
名作劇場は原作があるので
これらの原作を読んでみたいと思っている。

原作とアニメを比較したサイトがあるので
興味ある方はこちら。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/meisaku/meisaku/index.html

話の最初を簡単に書くと
ジョルジョはスイスのソノーニョ村に住んでいて
1838年夏から始まる。
そこで石造りの家で、
お父さん、お母さん、おばあさん、双子の弟といっしょに暮らしていた。
ソノーニョ村での生活は楽なものではないけれど、
生活していくには、なんとかなっているようで、
小さな畑と、牛やヤギをあり、森になるイチゴなどの果実で生活している。
それと、木でスプーンなど雑貨を作ったりし、それを売っているようだ。
お父さんは村の牛やヤギといっしょに牧草地に連れて行き、
お母さんやジョルジョは牛にやる草を刈りに出かける生活。
最初の部分ではソノーニョ村の豊かな自然が描かれており、
その中で自由に生きるジョルジョの姿がある。

そこにほおに傷のある男がやってくる。
人買い、奴隷商人で
子どもを買ってはミラノに連れて行き売っていた。
その男はジョルジョに目をつけ、お父さんに三十フランで交渉するも
当然ながら断る。
貧しいながらも特に食べることには困っていなかったし、
子どもを売るわけがない。
けれど、ここからが悲劇のはじまりだった。

ワシにヤギをやられ失い、
アナグマに畑を荒らされ、トウモロコシや豆などを収穫できなくなる。
秋にはブドウが実ったものの、
突然冷害がやってきて、ひとつ残らずブドウの実はしぼんでしまう。
家畜のエサである草も刈り取る前、雪をかぶってしまった。
冬が過ぎ、春がきたけれど、今度は雨が降らない。
日照りが続く。
作物はとうもろこしくらいしか植えられず、
(根を深くまでのばすので、とうもろこしだけは植えられた)
牧草も育たないので
村の牛やヤギを牧草地へ連れていくも、
いつもよりハイペースで草がなくなっていく。
日照り続きだったため、山火事が発生し、
そこでジョルジョの家の牛だけが死んでしまう。
災難は重なり、お母さんが骨折。
日を追うごとに腫れはひどく、うめき声を上げるおかあさん。
医者を呼ぶにもそんなお金はない。
そこで、またほおに傷のある男が登場する。
医者を呼ぶためのお金を得るため、
ジョルジョを奴隷商人に20フランで半年間売り渡す契約をかわしてしまう。
このとき、ジョルジョは13歳。
行くのを最初は渋るものの、
その年齢のころにはお父さんやおばあさんは奉公に出ていたことを
おばあさんから聞いたり、
怪我をしているお母さんの状態を知ると、
ジョルジョはミラノに行くことを決意する。

という流れでミラノへ行くことになる。

物語のメインはなんといってもここから。
物語の動き出してとしては最初はゆっくりだけれども、
どんどんと加速していくし、
やはり、少年たちの友情が熱い。
過酷な労働環境がすざまじく、
ジョルジョは煙突掃除の親方に買われると、
人としての扱いは受けていない。
寝床は鉄格子のある小部屋。
仕事をしても親方が酒を飲んでかせぎを使ってしまったときは
ご飯抜き。あったとしても、
ポレンタ(粥やそばがきに似たイタリア料理)とスープのみ。
(物語に出てくるポレンタは、一枚二枚と表現していることから
お粥のようなもではなく、固めで、手に取って食べられるものだと思う。)
硬い床で寝て、服はボロをまとい、裸足(裸足に関してはソノーニョ村でも同じ)。
風呂なんて入るわけもない。
庭の水で体を洗い流す。
けれど、これは煙突掃除夫の中では恵まれている方。
そんな物語は、こういった過酷な環境の中で
同じ煙突掃除夫の少年たちと助け合い、生活していく。

作者は
リザ・テツナー。
ドイツの人だったけれど、第二次世界大戦時、
ナチスから逃げて、スイスに亡命。
そこで創作活動を行った。
この黒い兄弟は代表作。

この本は児童文学でよくある、ですます調で書かれていて
普段、ですます調に慣れていない人は
最初は違和感があるかもしれないけれど、
そんなことが気にならなくなるくらい
物語の世界に入ってしまうと思う。

久しぶりに読んでみたけれど
また、楽しめました。
ありがとうございました。



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土曜日・日曜日・祝日:9時00分から17時00分まで
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