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じわりじわりと味、盛岡市内丸、Cyg(シグ):ちばさなえ過去未来点。

12月のある週末。
12月に新しくオープンしたアートギャラリー
Cyg(シグ)へ行く。


IMGP6061.jpg
桜山界隈から県庁横を通り、
かわとく壱番館や北ホテル、
阿部魚店やプチットゥ・フォレのパン屋の前を通り、
あるビルの前へ。

アートギャラリーということだけれども
入口は雑居ビル入口であり、
アートのような雰囲気、様子は感じられない。


IMGP6062.jpg
階段を上がると
柱に。
テーブルや壁には
いろいろな場所で開催されているアート系のお知らせがあり、
少しずつ雰囲気、アート濃度が高まっていき、


IMGP6063.jpg
この扉、
扉に通じる廊下。
これを見たとき、
あの扉の向こうには別世界がある、と感じた。

扉を開けると
白い壁にいろんな色を使った版画があった。

はじめて知りましたし、はじめて見ました。
岩手大学時代から作品を作っているかたのようです。
版画作家。
総数70点の作品がずらりとある。
作品自体は小さなものが多く、
Cygのギャラリースペースも大きいわけではない。
なので、ゆっくり見ても、
美術館のように数時間いるということはなく、
数十分で見られると思う。

行ったときはだれもいなくて、
私ひとりだった。
ギャラリーの人がカウンターにいるけれど、
向こうから声をかけてくることはなく、
静かで、
ちばさなえの世界へ入る環境は整っていた。

今年はアート系に触れる機会がほとんどなかっため、
感覚をならすのに、感覚を呼び起こすのに時間がかかった。
最初見たときは
意識や感覚、心に響くようなことはなかった。
ひとつ、ひとつ、向き合ってみたけれど、
ふーむ、と思いながら、感じようとしながら
見ていったけれど、
作品自体がどれもちょっと抽象的な部分があって
これは私に合わないのだろうか、と思ったりもした。

途中から考えることやさぐる事をやめて、
ただ、素直に感じることにしようと思い、
見ていく。

一回りしてみると、
ようやく、楽しめるような感覚になってきた。
ラジオの周波数を少しずつ合わせるように
感覚を少しずつ合わせていく。
この世界に少しずつ慣らしていく。
そうすると、この世界がなんとも面白く映る。
感じられるようになる。

この人の作品には
自然、緑、森、山。
そういったものが多くあり、
そういった自然が好きな人なんだ、ということが伝わってくる。
色の使い方もいろんな色を使っているけれど
濃い色はほとんど使わず、パステルのようなやわらかい色を使っている。

感じた心のイメージを
好きであろう自然をそのまま色や形に託していく。
人が感じた風景を言葉にするように
感じた風景をイメージのまま版画にする。

作品そのものを楽しむのもいいし、
一通り見た後は、作った年代を意識して追って見てみると
作品の特徴の変化、変遷を知る事ができる。

これは個人的な見方なので
こういったのは自由に観るほうがいい、という前書きで書くけれど、
この作品展は
時計回りに見ていく方がいい。
ということを
すべて見て、
もう一回見て、
ああ、と思ったのだった。
というのも
年代別に時計回りに配置しているようなのだ。
すべての作品がそうであるわけではないけれど。

作品に作品名や年代が表示されているわけではなく、
まとめて作品名と年代を記したものが貼ってあって、
それで確認してみると、
だいたいが時計回りになっていた。

そして、
年代を追っていくごとに変わっていく姿がまた面白い。
最初のほうは
紙いっぱいに色や形があって
色も濃い目で
自分の中のイメージをいっぱいに表現されているけれど、
しだいに
紙いっぱいに表現されていたものが
白い部分が多くなり、
イメージを真ん中へ置くようになり
シンプルになっていく。
その空白部分が真ん中に置いたイメージを引き立てる。
色の濃さも薄くなっていって
やわらかくなっていく。
いろんなイメージがあったのが、
焦点を絞るようになっていく。
そして、墨を使った
水墨画のようなものになり
シンプルと力強さと、
たぶん、それだけではない影響が
作品に反映されているのかもしれない。

なんとも、ふしぎな感覚になる。
作品に心や感覚が触れれば触れるほど、
じわり、じわりとやってくる。

どのくらいいたのかはわからないけれど
結構な時間いたかもしれない。
私ひとりだけだったので
この空間、この世界をひとり占めできたのは
個人的にはよかった。

1月から仕様カタログを販売するらしい。
予約受付中となっていたので
予約しないと買えないのかと思ったら
こちらのギャラリーでも置くらしいので
1月になったらまた行って観てくるとともに
カタログも買っておこうと思った。

こちらの作品はすべて買えるみたいだ。
観るだけならば無料。
それとさまざまなイベントが用意されている。
作家本人のギャラリートークや
作家、Cygスタッフ、参加者でのトーキングイベント、
作家とのワークショップ。
詳細はウェブサイトを参照してほしい。
どれも日時は決まっていてギャラリートーク以外は予約制なので
興味のあるかたはお早めに。

こちらのギャラリーは東北の作家を中心に
ただ単にギャラリースペースとして展示販売しているだけのスタイルではなく
いろんな交流をすることによって
こういった世界に接点を持ってもらい知ってもらうとともに
東北の作家を後押しできる場。
きっかけ作りをすることと
こういった文化の下地ができることによって
ただ見せるだけよりも広がりをみせることを期待する。

こういった世界は
100人いれば100人の感じ方があっていいと思うし
それが作家とは意図していなくても、
みんなとは違った感じ方や意見であっても
まったくわからなく、まったく合わなくてもても
かまわないと思っている。
なので、気軽にみてほしいと思う。

一回りしたら、
もう一回りしてほしい。
じっくりと噛みしめれば噛みしめるほど
じわり、じわりと味が出てくる、と思っている。

盛岡に面白いスペースが出来ました。

ちばさなえ過去未来点
2011年12月1日(木)〜2012年1月22日(日)
11:00〜20:00
休廊12月30日(金)〜1月3日(火)
※ラスト3日(1月20・21・22日)は〜22:00
観覧無料

Cyg(シグ)
盛岡市内丸16-16 大手先ビル2F
019-681-8089
http://cyg-morioka.com

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岩手県盛岡市在住。もりおかの中から感じたことを書いております。個人的なブログです。【このブログについて】

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