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借りてきた児童文学備忘録、盛岡市高松(市立図書館)、「闇の守り人」「夢の守り人」。

今回の児童文学備忘録。
(今回は長文です。興味ない人は読み飛ばしでお願いします。)

今回は2冊。
シリーズもの。


IMGP5694.jpg
「闇の守り人」
著:上橋菜穂子


IMGP5695.jpg
守り人シリーズと言われるもので
全10巻からなるもの。
1巻目が精霊の守人で
これは2巻目の闇の守人。
ハイ・ファンタジー。
※※
ハイ・ファンタジー:異世界(現実とは別の世界)を設定し、そこで展開する物語。
ロー・ファンタジー:現実世界を舞台にし、そこに魔法や妖精など
異質な存在(ファンタジー的な要素)が介入してくる物語。
※※
実は1巻目の精霊の守り人は本では読んだことないけれど
昔、NHKアニメでやっていたことがあって
それでみたことがあった。
なので、2巻目の闇の守り人から読むことにした。

説明
女用心棒のバルサは久しぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどる。
幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは父の親友ジグロに助けられ、
生まれ故郷をあとにしたのだった。
しかし、ジグロはそのため汚名を着ることになった。
バルサはジグロの汚名を命がけで晴らそうとする。
野間児童文学賞、産経児童文化賞受賞の『精霊の守り人』の姉妹編。
(出典:Amazon 闇の守り人 (偕成社ワンダーランド) 商品の説明

主人公のバルサは過去との対峙をするため、
25年ぶりに故郷へ戻る。
というのも、6歳のとき、バルサの父親はカンバル王の陰謀に巻き込まれ
殺されてしまう。
そうなることがわかっていた父親は自分の娘だけでもと親友にジグロに娘を託し、
ジグロは自分の人生を捨て、バルサを助けるために国外へ逃げる。
逃亡生活のなか、追っ手となった親友たちと戦い、自らの手で殺し、用心棒をしながらの生活。
ジグロは病死し、バルサはそのジグロの追っ手となり、死んでいった8人の魂を弔うために
用心棒をして8人の命を助けると決め、バルサも用心棒として生きていく。

1巻目の精霊の守り人では
新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。
精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、
異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。

2巻目の闇の守り人では
新ヨゴ皇国で見事仕事を終えたバルサは
今では唯一の身内となった叔母に会いに
カンバル王国へと帰る。
元々は国への復讐のためではなく、
自分の存在だったり、ジグロのこと、
国で行われてきた本当のことを伝えるだけだった。
けれど、カンバルの国では事実とは異なったことが広まっており
真実が広まっては困る人たちがいて、
バルサは巻き込まれていく。

自分の過去との対峙。
自分の過去を見つめ、受け入れ、前へ進もうとする。
これが2巻目の根底の軸ではないだろうか。

この守り人シリーズは
主人公が30歳を超えた女性というユニークな点や、
作者が文化人類学者ということもあって
この世界に出てくる生活習慣であったり、
民族の風俗だったり、
そういった、人々の生活が描かれているのがなんともいい。
たぶん、カンバル王国は
チベット、モンゴルあたりが元になっているのではないか、と
勝手に想像しながら読む。


IMGP5776.jpg
「夢の守り人」


IMGP5777.jpg
説明
人の世界とは別の世界で花をつけ実をむすぶその“花”は、
人の夢を必要としていた。
一方、この世をはかなんでいる者は、花の世界で、
永遠に夢を見つづけることを望んだ。
いとしい者を花の夢から助けようと、
逆に花のために魂を奪われ、人鬼と化すタンダ。
タンダを命をかけて助けようとするトロガイとチャグム、そしてバルサ。
人を想う心は輪廻のように循環する。
(出典:Amazon 夢の守り人 (偕成社ワンダーランド)  商品の説明

カンバル王国でジグロの汚名をはらし、
自分の過去とも対峙し、
新ヨゴ皇国へ帰ってきた。
バルサは小さい頃、逃亡生活をしているとき
タンダやトロガイといっしょに生活していて
今では、唯一の帰る場所といっていい。

新ヨゴ皇国では眠ったまま目覚めない、という症状が起きていた。
タンダの親族もそのような状態になってしまっており、
その症状は魂が抜けた状態であることがわかった。
この世界ではサグとナユグ、2つの世界で構成されていて
サグは人々が生活している世界、
ナユグとは精霊たちの世界。
魂が抜けると魂はナユグの世界へ行くので
タンダは魂抜け(自ら魂を飛ばす)をしてナユグの世界へ行き
タンダの親族の魂を探しに行くんだけれど、
そこでタンダは罠にはめられてしまう。
バルサたちはタンダを助けようと物語は進んでいく。

3巻目は
逃げと現実。
定められた運命、あるいは、予想のできる運命。
現実のつらさなど、
そういった現実から逃げた人々が花にとらわれている。
けれど、そういった心地よい現実逃避をしたところで
何も変わらない。
現実を見つめ、生きる上での楽しさや理由を見つけ、
やっぱり生きたいと思い、戻ってきている。
3巻目は1、2巻とは違って
ストーリーでの派手さはないものの、
根底のテーマらしきものを捉えると
楽しみ方も違ってくると思う。
今回は描かれているものが
内的なものを重視している。

こうやって読んできたけれど
描かれていることを自分のことに置き換えて考えてみると
自分の人生を見つめなおしてしまったり、
現実逃避が得意になっている自分に
いいきかせてみたり。

子供から大人まで人気のあるこのシリーズ。
イギリスのファンタジーのように魔法は出てこないけれど
(似たようなものはありますけれど)
そういった海外人気シリーズものに負けない魅力がある。

今回も世界を一気に楽しめました。
ありがとうございました。


IMGP5783.jpg
それと、高松の池の白鳥さん。
来ているとのことで
観てきました。


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