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利益は誰のために 第16回(最終回)、P.F.ドラッカー:マネジメント。

マネジメント1
利益は誰のために 第0回
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【第15回】

第16回

(大変申し訳ありませんが、最近、マネジメントへの
興味がなくなりつつあります。
興味から初めてみたものの、やはり、実践者ではないこと。
研究者でもなければ、学者、専門家でもありません。
そもそも、組織に対してはそんなに関心がありません。
実践的な内容よりも、概念的なほうに興味があったものですから、
このあたりから、簡略的に書かせていただきます。)


第21章 仕事への責任


『仕事において成果をあげるには、
仕事に責任をもてなければならない。
そのためには、
(1)仕事を生産的なものにしなければならない
(2)情報をフィードバックしなければならない
(3)学習を継続して行わなければならない

(マネジメント上 P316)

責任感というのは、仕事をする上で
大きな意味合いを持ちます。
責任はやりがい、モチベーションにも影響します。
ただし、最近は、あまりにもひどい状況下で
理不尽に責任を押し付けられ、
ストレスとなっている例もあるようです。


創造性への誤解


ツールを設計せず、仕事自体を
生産的なものにすることなく、
仕事に責任を持たせても無駄、と
ドラッカーは書いています。

例として挙げているのは、
単純な作業、砂をすくうという
作業についてです。

最高の砂のすくい方など
はるか大昔に発見されていたはずだけれども、
改善されたのは、1885年にテイラーが
砂をすくう作業を観察し、
すべてが間違っていることを発見して、
やり方を変えてからです。

シャベルの形、大きさ、柄の長さ、
一回にすくう量、シャベルの重さ、
砂を入れる箱の形、大きさ、置き場所
全て間違っていました。

このことから、創造性が
専門知識や分析の代わりにはならない、と
本書では書かれています。
(もちろん、創造性を否定することではありません。
専門知識、分析とは別のもの、という理解で
よろしいかと思います。)


フィードバッグ情報


フィードバッグなくして、分析はできず、
改善はあり得ません。

『理想は、わざわざほめたり叱ったりする必要を
なくすことである。
すでにフィードバック情報によって、
本人が知っているからである。』
(マネジメント上 P320)

自分で分析し、検討、対策を
フィードバッグ情報からできることが良い、
ということのようです。

これも、定義から始まって
目的、使命、目標を明確にしておかないと
フィードバッグ情報を手にしたとしても
評価できないでしょう。
そして、その情報に流されて
本来やろうとしていたことから流されてしまうのでしょう。


継続学習


『さらに継続学習によるならば、
二つの問題を解決することができる。
一つがイノベーションへの抵抗をなくすことであり、
もう一つが陳腐化する危険をなくすことである。』
(マネジメント上 P320)

イノベーションへの抵抗、というのは、
変化への抵抗、と捉えていいでしょう。

時代、技術が進めば、価値観も変化します。
その変化によって、陳腐化していきます。
学び続けることは必要のようです。


第23章 人こそ最大の資産


従来のアプローチは、人を資産としてみないで、
問題、雑事、費用あるいは脅威として扱っているそうです。

確かに、人を資産とみるか、みないかで、
扱い方は大きく変わります。

目標を設定し、働くものを資源として扱い、
責任を持たせ、貢献できるようにして、
強みを生かして、適材適所、人を配置する。

組織はなれ合いではなく、成果に向かわせる。

人を活かし、成果をあげるにはどうしたらいいのか、
という視点で考えられています。


第24章 マネジメントと社会


ユニオン・カーバイド物語


ユニオン・カーバイドは、大手化学品メーカーです。
この会社は、失業率の高い地域へ工場立地を検討します。

唯一立地できそうなものは特殊鋼工場だけでした。
地域で手に入る石炭はコストのかかる前処理工程を必要とします。
騒音の発生、大量の粉塵の排出は避けられません。
けれど、1,500人の雇用をもたらし、
近くの炭鉱に500人から1,000人をもたらす予定です。

採算は難しいですが、社会的責任から工場を建設することにしました。

1951年創業。英雄扱いされます。

10年後、公衆の敵となります。環境問題のためです。

ドラッカーはこう書いています。

『不況地帯の慢性的な失業を解消するために
経済性の悪い工場の建設を決定したとき、
これらすべてのことが運命づけられていたというところにある。』
(マネジメント上 P363)

社会的一面だけ、雇用創出だけを目的としたものは
継続性に難がある、ということです。


スウィフト・デ・アルヘンティーナの失敗


スウィフト・デ・アルヘンティーナは、
アルゼンチン最大の食肉工場でした。
ブエノスアイレスの貧困地域で最大の雇用主です。

1968年、金融サービス業のカナダ系グローバル企業デルテックが
この会社を買収します。

デルテックは競争力をつけるために設備を近代化。
けれど、業績は一向に回復しません。

他の競争相手は、工場を閉鎖しますが、
デルテックは、雇用維持のため、閉鎖しません。

1971年に資本を使い切ります。
工場閉鎖、債務を長期分割によって返済しようとします。
同意を取り付けるのですが、アルゼンチンの判事は
無効とします。
スウィフト・デ・アルヘンティーナは破産宣言。
政府に対し清算人の任命。事実上、没収です。
デルテックの持ち株すべてを差し押さえられます。

『赤字から脱せないことが明らかになった時点で
撤退した二社の行動が正しく、
期待をさせてそれを裏切ったデルテックが
間違いだったと評された。』
(マネジメント上 P365)

感情論だけで判断した結果、
会社ごと持っていかれたのです。
これでは意味がありません。
工場の雇用もそのほかの会社の雇用もなくなったでしょう。

ドラッカーは、社会的責任は
曖昧かつ危険ではない、と書いています。
役割を徹底的に検討し、目標を設定し、
成果をあげるべき重大な問題で、
社会的責任はマネジメントしなければならない、と書いています。


第31章 マネジメントの仕事


二つの課題が書かれています。

(1)投入した資源よりも大きなことを生み出すこと。
  オーケストラの指揮者に似ている。
  人的資源の強みを発揮し、弱みを消す。
  事業、人と仕事、社会的責任の3つの役割をバランス、調和させる。

(2)直ちに必要とされるもの、将来に必要とされるものとのバランス。


マネジメントの仕事には基本的なものが5つあります。

(1)目標を設定し、到達地点を決める。
(2)組織すること。仕事を分類し、作業を分割する。
  各部門のマネジメントを行うべき者を選ぶ。
(3)チームをつくること。動機付けを行い、コミュニケーションを図る。
(4)評価をすること。
(5)自らを含めて人材を育成すること。


第36章 成果中心の精神


真摯(しんし)さ


『真摯さはごまかせない。

~無能、無知、頼りなさ、態度の悪さには寛大になれる。
だが真摯さの欠如は許さない。

人の強みよりも弱みに目のいく者を
マネジメントの地位に就けてはならない。
人の特異なことに目が向かない者は、組織の精神を損なう。

~何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心をもつ者を
マネジメントの地位に就けてはならない。

~真摯さよりも頭のよさを重視する者は、
マネジメントの地位に就けてはならない。

~自らの仕事に高い基準を設定しない者も
マネジメントの地位に就けてはならない。

~真摯さに欠ける者は組織を破壊する。
組織にとって最も重要な資源である人を破壊する。
組織の精神を損なう。成果を損なう。

~組織が腐るのはトップが腐るからである。』
(マネジメント中 P109-110)

真摯とは、まじめで熱心なことをいいます。
ここで書かれていることは、
高い基準のようにも受け取れますし、
基本的なことのようにも受け取れます。

リーダー的素質を持った人、という印象です。


マネジメントのスキルには4つに分けているようです。
これらすべてに習熟することはできないと書かれています。

(1)意思決定のスキル
(2)コミュニケーションのスキル
(3)管理のスキル
(4)分析のスキル

この中で個人的に興味を引くのは、
コミュニケーションのところです。


第38章 コミュニケーション


(1)コミュニケーションとは知覚である

『仏教の禅僧、イスラム教のスーフィー教徒、
タルムードのラビの公案に、
「無人の山中で木が倒れたとき音はするか」
との問いがある。
今日われわれは、答えが「否」であることを知っている。
音波は発生する。
だが音を感じる者がいなければ、音はしない。
音波を知覚されることによって音となる。』
(マネジメント中 P142)

音波を耳で認識することで、
はじめて、音という存在を確認する。
だから、人がいなければ、音を認識できない。
つまり、音は無い、ということのようです。

このことからドラッカーは
コミュニケーションを成立させるのは受け手であって、
聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない、
と書かれています。

つまり、聞くことがコミュニケーションと言えるでしょう。


(2)コミュニケーションとは期待である

『われわれは期待しているものだけを知覚する。
期待しているものを見、期待しているものを聞く。

~期待していないものは
認識すらされないということにある。』
(マネジメント中 P145)

興味ないものは、見ないし、聞く理由もありません。
確かにその通りで、はっきりとした指摘です。


(3)コミュニケーションとは要求である

『コミュニケーションは受け手に何かを要求する。
受け手が何かになること、何かをすること、
何かを信じることを要求する。
それは常に、何かをしたいという受け手の気持ちに訴える。
コミュニケーションは、それが受け手の価値観、
欲求、目的と合致したとき、強力となる。
逆に、それらのものに合致しないとき、
まったく受けつけられないか抵抗される。』
(マネジメント中 P147-148)

何かになること、
何かをすること、
何かを信じること。

相手に伝えるとき、確かに、
こういった一面があるのかもしれません。

ここで面白いのは以下のところです。

『100年ほど前、
何人かの心理学者が単語を使って記憶力を実験した。
連想させるものによって、記憶に差があった。
しかし驚いたことに、
アルファベットを並べただけの意味のない単語が
かなりよく記憶された。
その後の研究で、それらの単語はまさに
何も要求することがないからこそ、
よく記憶されることがわかった。
情緒的に中立だからこそ機械的に記憶されたのだった。』
(マネジメント中 P146)

中立だったから。
意味のない単語だったから。

意味というのは、受け手はなんらかの好みが生まれ
相性が発生します。
けれど、意味がなければ、そういったものは
なくなります。

ただし、これは単語や短い文章だけに適応できるものと
考えています。
意味のない長文は、たぶん、
普段、文章を読んでいる人以外の読み手は
耐えられないでしょう。


(4)コミュニケーションは情報ではない

情報自体は、非属人的だから、
感情、価値、期待、知覚といった
人間的な属性を除去するほど、
有効になり信頼度も高まる、と書かれています。

『コミュニケーションは必ずしも情報を必要としない。
実際、いかなる論理の裏づけもなしに
経験を共有することこそ、
完全なコミュニケーションをもたらす。
コミュニケーションにとって、
主役は知覚であって情報ではない。』
(マネジメント中 P151)

ドラッカーはこれらのことは
思い切った要約と書いています。
しかも、40年前のことです。

もしかしたら、コミュニケーション分野の研究は
いろいろと進んでいるかもしれません。




本書の感想文はここで終了とさせていただきます。
マネジメントをより詳しく知りたい方は
関連書籍をお読みください。

経営の本の名著というだけあって、
すごいものです。
尊敬してしまいます。

勉強させていただきました。
ありがとうございました。


それと、今回をもって
読書感想文を終了とさせていただきます。


感想文を書くことによって
様々なことを知ることができましたし、
自分が興味を持っていた分野は
ざっくりとではありますが、
一通りやりました。

最初、マネジメントはやるつもりはなかったのですが、
経営分野は、心理面や実践での知識、
経済との関わり合いなど、
面白い部分でしたので、追加で行いました。
集団性という部分でも
いろいろと書かれていたので、面白かったです。


感想文を書くにあたって、
様々な名著と出会うことができました。
これらの名著に感謝いたします。

ありがとうございました。


感想を書きながら、
今まで知らなかったことが分かったり、
新たに考えが進んだりと、
有意義であったのですが、
疑問に思っていたことはだいたい理解できました。

世の中には、自分の知らないことだらけで
それらのことで成り立っているという
いわゆる、無知の知、を忘れることはありませんが、
自分が生きるうえで
生きずらさの理由がわかった、というのが
大きいかもしれません。

感想を書くにあたって、
時事的なことにも反応し、意見を述べさせていただきました。

これらのことが、次の考えへ進むたたき台になったかどうかは
わかりませんが、どうでしょうか。

この感想文を書くまで、
論理的に物事を考える、ということをやっていなかったのですが、
そういった考え方を身につけることができました。
(これは、感想文だけでなく、仕事から得た部分も大きいです。)
俯瞰的に見る、という視点だって、
これは、名著たちから得た部分、影響が大きいかもしれません。

読書感想文をやっていた期間は、
2014.6.11からですから、約2年間です。
ここまで、長期的に書くとは思いませんでした。

けれど、このスタイルで感想文を書く、ということについては
興味は無くなっています。

私がマネジメントで感想文を終えようと決意させたのは
実は、ドラッカーの言葉です。


「成功は失敗よりも捨てることが難しい」
「意味のなくなった成功は、失敗よりも害が大きい」


これで、もうやめよう、と決意いたしました。

このブログが成功なのかどうかはわかりませんが、
私にとっては、すでに意味がなくなっていたのです。


このブログは2010年1月から始まりました。

ですから、6年と6か月続きました。

ですが、そろそろ卒業とさせていただきます。
よい区切りだと思います。

このブログは、今回の読書感想文を持って
停止となります。
次回の更新はありません。

ですが、削除はせずに残しておきます。
個人的に振り返って読みたいと思っているからです。

写真の更新も停止とさせていただきます。
文章を書くことも楽しいのですが、
写真も楽しかったです。


ここで書かれた名著の言葉たちは
私にとって知りたいことばかりでしたが、
現代にとっても必要なことばかりではないでしょうか。

感情論だけが先行してしまう日本において
もっと冷静さと論理的なもの、
自ら考え、自分なりの意見を述べることが必要でしょうけれど、
その冷静さと論理的な思考をより有効にするエネルギーは
感情を源泉とするものです。
気持ちというものは人間の大きな原動力です。
感情というものは人間の魅力のひとつです。

大切なものは人それぞれでしょうけれど、
そう思えるものについては
正直な自分で向き合ってほしいです。


これでブログは終了となります。
ありがとうございました。


【出典・参考】
マネジメント[上]
マネジメント[中]
マネジメント[下]
著:P.F.ドラッカー
訳:上田惇夫(うえだあつお)
ダイヤモンド社
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Author:ウシポニ

岩手県盛岡市在住。もりおかの中から感じたことを書いております。個人的なブログです。【このブログについて】

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  • 感想文の更新は終了いたしました。ブログの更新も2016年6月をもって終了いたしました。今後の更新はございません。今までありがとうございました。
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