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利益は誰のために 第3回、P.F.ドラッカー:マネジメント。

マネジメント1


利益は誰のために 第0回
【第1回】【第2回】


第3回




(1)自らの組織に
特有の目的とミッションを果たす。

(2)仕事を生産的なものとし、
働く人たちに成果をあげさせる。

(3)自らが社会に与えるインパクトを
処理するとともに、
社会的な貢献を行う。


(マネジメント上 P43)


組織を社会に貢献させるための
3つの役割について
各項目ごとに見ていきます。



目的とミッション



『マネジメントには、第一に、
それぞれの組織に特有の目的とミッション、
社会的な機能を果たす役割がある。
企業において、
それは経済的な成果をあげることである。』
(マネジメント上 P43)


民間企業において成果として
経済的なもの、としているの対し
公的サービス機関においては
経済は制約でしかない、と書かれています。


公的サービス機関は
社会的な成果(非経済的成果)をあげることとし、
その社会的な成果をあげる公的サービス機関は
経済的な余剰に依存している、
と書かれています。


税によって
公的サービスがなりたっているわけですから、
単純に考えればそういうことになります。



『経済的な成果を生むことができなければ
失敗である。』
(マネジメント上 P44)


ここで経済的成果という言葉が出てきます。
売上や利益のことでしょうか。
数字で見える部分のことでしょうか。


続きには以下のように書かれています。


『顧客が欲する財とサービスを
顧客がすすんで支払う価格で
供給できなければ失敗である。』
(マネジメント上 P44)


経済活動というのは
基本的には物々交換です。


現在は物と物の間に
貨幣があって、
物、サービスの提供に対する
対価として支払われます。


貨幣というのは
物と物の交換のあいだに入る
(仮)の存在です。


(仮)の存在でありながら
今では様々なものが交換できてしまうし、
人間が生み出した利便性を持つものとしては
効果の高いものです。


シンプルに数字に置き換えた、
それだけの存在です。


数字に信用を付与し、
(信用?というのは流してください。)
共通の認識を持つことで
成り立っています。


顧客が求めるものを満たし、(貢献)
その行為の対価として
お金を支払う、
というのは
商売の原則といっていいでしょう。


相手が満たされ、良かったとなれば、
供給側は精神的な報酬も得られます。


当たり前のことなのですが、
当たり前のことを
当たり前のようにすることこそ
難しい。


今、顧客が何を求めているのか、(ニーズ)
どうやって満たすのか。
しかも、これは時代によって変化します。


これを知るために
マーケティングが出てくるわけです。
(企業の機能は2つだけで
マーケティングとイノベーションと
書いています。)


ニーズを少しネットで調べると
シーズなど出てきますが、
このあたりは、専門家に
おまかせします。
(シーズ:新しいもので満たす。
潜在的ニーズを満たす。)


ニーズを満たす、というのは、
人間の利便をどんどん満たす、
という一面を持つわけですが、
これは楽をする、
つまり、本来、人間がやることを
代替えする機能を作って
拡張しているわけで、
本来、人間が出来なかったことさえ
機能(道具)を使って
出来るようになっています。


これは人間の機能を
人間外部の道具で満たすわけです。
当然ながら、使わない人間の機能は
衰えていきます。


原始時代と比べれば
脳は発達しているでしょうけれど、
身体的、感覚的な機能は
大きく衰退しているでしょう。


脳(頭)の重要性がこれからどんどんと
高まっていくのでしょうか。


もちろん、利便性が向上することで
非利便性のニーズも生まれています。
手間をかけたり、
実感、体感することを求める人、
利便性をあまり使わずに生活する人、
増えています。


満たそうと
様々な情報や物があふれた結果、
環境に支配されています。


本当に必要なものはなにか、と
いったん、不必要なものを捨てて
見つめなおす流れがあります。


結局、バランスの取り方に
なるのでしょうか。
どちらも使って生活していくのでしょう。
今のところ。


自分の合ったライフスタイルを選択して
生活できる状態、というのは
それだけ良くなったのかもしれません。
もちろん、それをできるのは
一部の国と人だけであることも
忘れてはなりません。



生産的な仕事と成果をあげる人



『企業にも企業以外の組織にも、
本当の資源は一つしかない。
人である。
組織が成果をあげるのは、
人を生産的たらしめることによってである。』
(マネジメント上 P44)


よく経営資源として
ヒト・モノ・カネ(・情報)、と言われますが、
結局、人ですし、
今では、モノやカネは
昔よりも集めやすくなっていますので、
人がより重要になっているようです。


本書では
人に成果をあげさせるのは
マネジメントしかない、と
書かれています。


働く人が満足するのは
仕事で成果をあげることで
それは組織のよって成果をあげること。
その組織を動かすのはマネジメント。
ということのようです。



社会に与えるインパクトの処理と
社会的な貢献



社会的な貢献はわかりますが、
社会に与えるインパクトの処理、
というのは説明がないと
わかりにくいかもしれません。


これは
コミュニティや社会から
絶縁して存在することはできず、
経済的な財やサービスを
供給するということは、
社会になんらかのインパクトを与える。
その社会に与えるインパクトに対して
責任をもつ、としています。


簡単にいってしまうと、
工場を建てて操業したとします。
そのことによって製品が作られると同時に
そこから汚染された水や煙が出たとします。
そのことに対して責任を持ちなさい、
ということです。
そのインパクトを
除去、解決しなければならないことが
後から出てきます。


そのほかに
その地域で雇用を生むでしょうし、
納税もしますし、
コミュニティにも影響を与えます。



社会的貢献に関しては
以下のようなことが書かれています。


『企業は、
働く者に仕事を与え、
株主に配当を与えるために
存在するのではない。
消費者に対し財とサービスを
供給するために存在する。
病院は、
医師や看護師のために
存在するのではない。
早く退院して、
再び入院することのないことを
願う患者のために存在する。
学校は、
先生のためではなく
生徒のために存在する。
これらのことを忘れた
マネジメントはマネジメントではない。』
(マネジメント上 P46)


徹底して相手のために貢献することが
書かれています。
目的は相手のため、です。


もちろん、これは
顧客のために犠牲になれ、
といっているのではありません。


このマネジメントを読んでいると
ドラッカーは株主に対しては
後回しの考えかたです。


スティーブ・ジョブズがいたときのアップルは
配当はいっさいせず、
新しい製品の開発の投資に使っていたわけですが、
(そのため、現金が貯まっていたようですが)
本書を読んでいると
ふと、ジョブズを思い出します。



管理の仕事と企業家精神



『効率を軽視するのではない。
最高の事業であっても
効率が悪ければつぶれる。
しかし、間違った事業であっては、
いかに効率がよくとも
生き残ることはできない。

~成果があがる事業であることが
繁栄の前提である。
効率はその後の条件である。
効率とは仕事の仕方であり、
成果とは仕事の適切さである。』
(マネジメント上 P52)


ここでは
意味のあるものの80~90%は
10~15%から持たされると
書かれております。
パレートの法則(80:20の法則)
に似ています。
(パレートの法則:
売上の8割は
2割の顧客や商品から成り立つ、など
80:20の法則。)


ですから、
成果を生むわずかなものに
活動を集中し、
余分なコストとエネルギーをかけないこと、
としています。


そして、
可能性をフルに発揮する方法を
探し続けること、
事業の現状を受け入れたうえで
最適化することが書かれています。


これは成功がずっと続くことはないし、
最古の企業でも数世紀にすぎないけれど、
企業が人の寿命を超えて
経済と社会にずっと貢献し続けるには、
今日存在している企業が
明日も存在し、成功できるように
マネジメントしなければならないようです。


こうやって読んでいくと
永続的に貢献する、という考え方は
もしかしたら、ついていけない人が
多いかもしれません。


継続し貢献し続けるということは
その時代や価値観によって
変化していかなければならず、
常に社会を見ておかなければなりません。


ひとつのことをずっとやっていればいい、
というのでは難しいでしょう。
変化の時代でもあります。


これは組織だけの話ではなく、
個人、人生にも適用できる部分が
あるでしょう。


つづく。



【出典・参考】
マネジメント[上]
マネジメント[中]
マネジメント[下]
著:P.F.ドラッカー
訳:上田惇夫(うえだあつお)
ダイヤモンド社



利益は誰のために 第4回

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岩手県盛岡市在住。もりおかの中から感じたことを書いております。個人的なブログです。【このブログについて】

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