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利益は誰のために 第1回、P.F.ドラッカー:マネジメント。

マネジメント1


利益は誰のために 第0回


第1回


まえがき


『マネジメントとは組織のための機関である。
組織がなければマネジメントはありえない。
その組織は社会のための機関である。
組織は、社会、経済、個人が必要とするものを
提供するすることを目的とする。
機関とは何を行うかによって
定義されるものではない。
何を貢献するかによって定義する。』
(マネジメント上 Pⅳ)


本書を読んでいると
少々、クセのある文章で
慣れるのに少しかかります。


英語ではどうなのかわかりませんが、
日本語にしてみると、
短い文章が続きます。
小さなかたまりの文が
集まったような感じです。


ドラッカーのマネジメントは
40年以上前のものでありながら、
現代経営の考え方のひとつとして
今でも大きな影響を与えています。


本書には原理原則が書かれている、といっても
少し不安でしたので、
2002年に出された
ネクスト・ソサエティも読んでみました。


そこには
将来、マネジメントのやり方は変わる、
と書かれております。


2016年現在、
どのように変化したのでしょうか。
それとも基本は変わっていないのでしょうか。



このあとから、
いろいろとマネジメントについて
書かれていますが、
マネジメントをざっくり読んだ後に
上記の文章を読むと、
意味がわかります。


ドラッカーの考え方として
会社は個人や社会に貢献するための存在、
と言っています。


その会社という組織に成果を出させるために
マネジメントがある、ということになります。


相手や社会に貢献する、
という考え方を見ていると
以前、感想で書いた
「夜と霧」のフランクルの考え方と
重なる部分がある、と思っていましたが、
ドラッカーとフランクルは
どちらもユダヤ系であり、
生まれもウィーンです。
年もだいたい同じで4歳くらいしか
違いません。
第二次世界大戦やナチスという存在が
大きな影響を与えています。
ですから、全体主義に対する考え方に
強く反対しています。



『組織が成果をあげられないならば、
個人もありえず、
自己実現を可能にする社会もありえない。
自立を許さない全体主義が押しつけられる。
自由どころか民主主義も不可能となり、
スターリン主義だけとなる。
自立した組織に代わるものは、
全体主義による独裁である。
全体主義は競争を許さず
絶対のボスを据える。
責任を与えず恐怖によって支配する。
組織を廃絶し、
すべてを包含する官僚機構に吸収する。
財とサービスの生産は、
苦役として、
強制的、恣意的、かつ不経済に行われ、
膨大なコストのもとに低迷するだけとなる。』
(マネジメント上 Pⅳ)


現在は、資本主義と民主主義について
いろいろと議論がありそうですが、
個人の自由という視点で考えた場合、
全体主義とは正反対となります。


社会を形成し、運営していくうえで
上からすべてを決めてしまう全体主義、
下から築き上げる民主主義。


権限、権利を下へ移す、ということは
責任もセットです。
自由と責任はついてまわります。


国、社会、会社、さらに小さな組織。
基本は同じで
現場や個人に権限、責任、自由を持たせる
ということは、
そこが自立していること、自覚があることですし、
自分で考え判断できること、
決断し行動すること、
責任があること。


ですから、自立できなければ
権限も責任も自由も手にすることは難しいです。


もちろん、人はいきなり自立することはできません。
もちろん、個人ではなんともならないことは
たくさんあります。


前回、子育てや精神についての感想を書きましたが、
私がなぜ子育てや心理に興味があったかというと、
結局は全てつながっているからです。


組織というのは
個の集まりです。
社会や文化、思想、価値観にしても
ひとりの人間が集まって形成され、発展や進化します。


その過程が
子ども(人間)が成長する過程と似ている、と
以前から感じていました。


今後、ネットやAI等のロボット、
人と機械との融合等によって
どのように変化していくかは
わかりません。


マネジメントの仕方が変わる、と言っているように
それは組織のあり方が変わる、ということですが、
当然ながら、
技術の変化、それに合わせて変化する価値観、
環境や社会の変化などなど
さまざまな影響によるところがあります。



多様性というのは
相手の価値観を知り、
受け入れることになりますが、
そのことをするには
自分を知る必要があります。


これは全体主義ではなく、
個人主義でもない
どちらの要素もある
共存の考え方でしょう。
個人を尊重しつつも、
組織や社会を形成するうえで
必要なところや
最低限のところは
協力したり、共有したりできる
バランスのとり方が
必要になるでしょう。


生物という視点でみても
多様性がなければ
生物の系譜は絶滅という道を
たどっていた可能性があります。



本書はアメリカの例が多いわけですが、
マネジメントというと
アメリカの考え方だから、
いかに稼ぐか、ということだろうか、
と偏見を持っていました。


けれど、違いました。


貢献し続けるには
どうしたらいいか、
ということであり、
貢献し続ける、ということは
会社を継続させることであり、
会社を継続し貢献するには
どうしたらよいか、ということになります。



『マネジメントとは実践である。
その本質は知ることではなく、
行うことにある。
その評価は、
理論ではなく成果によって定まる。
主役は成果である。
したがって、
本書は基本を扱っているものの、
哲学の書ではない。
実践から生まれた実践の書である。』
(マネジメント上 Pⅸ)


『本書の動機と目的は、
今日と明日のマネジメントをして
成果をあげさせることにある。』
(マネジメント上 Pⅸ)


私は実践する側ではありませんけれど、
個人として別の成果があるかもしれません。


経営や組織運営ということ以外にも
会社という存在や
働くということについて
いろいろと刺激を受けたり
考えるきっかけとなったり
学ぶことがあるでしょう。


つづく。



【出典・参考】
マネジメント[上]
マネジメント[中]
マネジメント[下]
著:P.F.ドラッカー
訳:上田惇夫(うえだあつお)
ダイヤモンド社



利益は誰のために 第2回

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