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愛や虐待も受け継がれる 第27回、購入:ネットオフ、斎藤学(さとる):アダルト・チルドレンと家族。

アダルト・チルドレンと家族
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第27回


家族のなかでの
子どもたちの「役割」


最近の学生たちや
20代前半の人たちのことは
よくわかりませんが、
少し前までは
空気を読む、とか
(面倒を避ける。
物事を考えない。
意見を言えない。
など、配慮や謙虚とは違う
マイナス方面)
キャラ、とか
自分よりも
その場やコミュニティでの
立場を重視し、
嫌われないようにとか
孤立しないようにとか
他人のことばかり気にしているような
感じがありましたが、
今でも変わらないのでしょうか。


これも自我、自尊心、自己肯定感が
成長していない、
形成されていない、
ということになりますが、
日本ならば、なおさら
その傾向がありそうです。


(キャラは1999年現代用語の基礎知識で
使用が確認され、マンガやゲームでは
その前から使用されている、
とウィキペディアでは書いてありますが、
流れを推測すると
マンガ、アニメ、ゲームといった
サブカル(サブカルチャー)からの
流れでしょうし、
省略、デフォルメといった記号化が
現実でも使用され、
楽しむことから始めたものが、
人を認識するときのパターン化となり、
コミュニティでの役割となり、
仮の姿、仮の人格を
意図的から無意識かは
わかりませんが、
仮の自分をその場のために作り出す
ということになっている、
と解釈してよろしいでしょうか。)


本書は、
家族のなかでの子どもの役割として
ヒーロー(英雄)
スケープゴート(犠牲の山羊)
ロスト・ワン(いない子)
プラケーター(慰め役の子)
クラン(道化役の子)
イネイブラー(支え役の子)
を代表的なものとしてあげています。



【ヒーロー(英雄)】


『野球にかぎらない。
歌手でも俳優でもいい。
勉強がとりわけ良くできるのでもいい。
とにかく世間に評価される子どもが
その家族から出ると、
その子のさらなる活躍に熱中して、
両親の冷たい関係が
一時良くなったりする。
そうなると子どもの方でも
一層がんばろうということになるから、
ますます一芸に秀でる
ということになるわけです。』
(アダルト・チルドレンと家族P89-90)


機能不全家族での子どもの役割とは
子どもが家族の状態を察知して
家族を維持するために
子どもがその役をやってしまう、
ということです。


ヒーローは
良さそうに見えてしまいますけれど、
自分のためでなく、
家族の精神的な状態を維持するために
無意識的に犠牲になっている、
と捉えたほうがいいかもしれません。


これが続けば、
子どもは自分のためでなく、
家族の精神を維持するために
生きていかなければならないでしょう。
家族は子どもに依存し、
子どもは応えようと無理をします。


子どもに限界が来て
崩壊してしまったとき、
精神的支柱を失ったも同じですから
家族も崩壊してしまうかもしれません。


良い子を演じるのも
このヒーロー型と関係ありそうです。



【スケープゴート(犠牲の山羊)】


『ヒーローのちょうど裏返しにあるのが
「スケープゴート」です。
一家のなかのダメを
全部背負うような子どもです。
とにかく、この子さえいなければ
すべて丸く収まるのではないか
という幻想を
他の家族メンバーに
抱かせることによって、
家族の真の崩壊を
防いでいるような存在です。』
(アダルト・チルドレンと家族P89-90)


子どもが家族崩壊を防ぐために
ダメな子どもの役をすることによって
うまくいかないことの原因を
全て請け負う。
家族の全てのはけ口を
この子どもが全て請け負う。
問題児の裏側には
こういった事情があるのかもしれません。



確かに、
攻撃対象をひとつ作って
そこに向けさせることで
まとめようとするやり方がありますが、
これは、その対象がいなくなったら
別の対象を生贄とし、
またいなくなったら
別の対象を生贄とし、
これは繰り返され
組織や集団としては何も変わらず、
むしろ、悪化しているといえます。


組織や集団のなかで
自浄作用がなく、
問題解決能力もなく、
対応力がありませんので、
問題が起これば
その部分を切り取って捨てる、
ということです。
これではまとまりません。
問題が起こった時に
対応できません。



【ロスト・ワン(いない子)】


『~目立たたないで、
「いない子」という存在のしかたを
している子どもたちもいます。
「壁のシミ」とも呼ばれます。

~いなくなったことも
気づかれないという存在です。
こうしたかたちで家族内の人間関係を離れ、
自分の心が傷つくことを
免れようとしているのです。』
(アダルト・チルドレンと家族P91)


機能不全家族という存在から
関わらないように
消えてしまう。
隠れる、回避することで
影響を受けることを
逃れている、ということでしょうか。


手のかからない子どものふりをしている
と捉えることもできそうです。



【プラケーター(慰め役の子)】


『慰め役の子が慰めるのは、
一家のなかでいつも暗い顔をして、
溜め息をついている親、
多くの場合は母親です。

~私は「小さなカウンセラー」と
呼んでいます。
多くの場合、末っ子です。』
(アダルト・チルドレンと家族P91-92)


家族の状態を無意識的に察知して
子どもが治療役にまわっているようです。



【クラン(道化役の子)】


『慰め役の亜種として「道化役の子」がいます。

~家族のなかで緊張が走るようなとき、
突然とんちんかんな質問を浴びせたり、
唄い出したり踊り出したりしはじめます。』
(アダルト・チルドレンと家族P92)


子どもが場の緊張の緩和をするのです。
子どもは論理的に親に言うことはできませんから、
おかしなことをして
一時的に場を緩めることをするのでしょう。



【イネイブラー(支え役の子)】


『支え役の子は小さいときから、
他人の世話を焼いて
クルクル働きまわっています。
「偽親」とも呼ばれ、
子どもたちのなかの一番上の子が
役につくことが多いのですが、
長男がヒーローや
スケープゴートをやって忙しいと、
その下の長女などがこの役につくこともあります。
母親に代わって
幼い弟妹の面倒をみることもしますし、
ダメなお父さんの役割を補完して
父親代わりもします。』
(アダルト・チルドレンと家族P93)


親としての能力がない場合、
家族を支えるために
子どもが親の役をするようです。



話しはずれますが、
社会学で確か
グループを作り作業させる実験で


2割の優秀な人(率先、リーダー)、
6割の普通の人(追従)、
2割の何もしない人(怠け)


が出ると言われます。(2:6:2の法則)


この2割の優秀な人だけでグループを作っても
同じことが起き、
怠け者のグループだけ作っても
同じことが起きるといいます。


ネットで調べてみましたが、
詳細はよくわかりませんでした。
(論理的に説明しているサイトに
たどり着けなかった。)


まず、その仕事量と人数は適切なのか、とか。
2割が効率的に行うので
2割は怠けるのか。
仕事をしていくうちにやり方がわかって
効率的、合理的になっていき
結果、2割必要なくなるのか。
それとも、2割の優秀と6割の普通の人が
働くためには
劣等な者が下位にいることが必要で
そのおかげで働く人に安心感がでるのか。
働くためには、こういった比較対象が必要で
それによって評価を得る必要があるのか。
生物的原点に帰って考えてみて
2割の優秀な者に従って
6割が追従し、
結果的に8割が全滅した場合に、
何もしなかった2割がいるおかげで
種の存続をさせるための保険なのか。
それとも、多様性を生み出すための仕組みで
従わなかった2割は自然と離脱した結果、
その2割が新たな違った組織を形成し
多様性を生む、とか。
それとも、予備として温存しておき、
何かあったときの代替えのための補欠的役割か。


よくわからないのですが、
とにかく、そうなるようです。


グループを見て
役割を無意識的に判断していそうです。
維持するためには必要か必要でないか。


組織の話と
関係あるかはわかりませんが、
子どもは理性が発達しておらず、
感覚的ですから、
無意識的に家族を維持するための
行動をとるのかもしれません。


そこで別の疑問が浮かびますが、
優秀と怠けものはグループを見て
状況を判断し、
行動していますが、
6割の追従する人びとは、
何も考えていないのでしょうか。


優秀な人の行動を模倣あるいは学びとって
取り入れているのかもしれませんし、
リーダーに一任したほうが
楽だし、責任もないし、と
なっているのかもしれません。


話しは戻しますが、
本書では
子どもは家のなかの雰囲気を優先して考える、
とのことです。
そして、それは無意識的に行うようです。


このあたり、
日本の空気読むと
似ているかもしれません。


子どもの場合は
精神的にも、身体的にも、経済的にも
自立はしておらず
親無しでは生きられない状態ですので、
家族や親に頼らざる得ないのは
普通ではありますが、
精神的自立の子育てをしてこなかった場合、
精神の発達をしないまま
大人になります。
そうしますと、
精神的には自分以外のものに
依存しなくてはなりませんから、
空気読む(良くない意味で)が
出てくるのではないでしょうか。
(承認欲求も関係あるかもしれません。)


機能不全家族で役割を演じた子どもは
共依存者になるらしいです。


『こうした生き方の結果として、
彼らは自分の感情を感じることができません。
自分の欲望をもつことができません。
自分の欲望を棚上げしたまま
他人の欲望を自己に取入れ、
それを自分の欲望のようにして
生きているわけです。
つまり彼らは共依存者です。
「自己の欲望」という中身を欠いては、
ロボットのような人間という他ありません。』
(アダルト・チルドレンと家族P93-94)


自分のことがよくわからない、
ということのようです。
育ててこなかった結果、
自分がありませんから。


つづく。



【出典・参考】
アダルト・チルドレンと家族
斎藤学(さとる)
学陽書房



【購入先】
ネットオフ



愛や虐待も受け継がれる 第28回

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