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愛や虐待も受け継がれる 第23回、購入:ネットオフ、斎藤学(さとる):アダルト・チルドレンと家族。

アダルト・チルドレンと家族
愛や虐待も受け継がれる 第0回
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第23回



●憎しみへの嗜癖



解離性障害の極端なかたちとして
多重人格がありますが、
ありふれたものでは
「離人症」
というものがあるそうです。


『離人症とは
「自分のしていることが、
自分でしているように思えない。
あたかも傍観者のように
自分の行為を見守っている」、
あるいは
「自分がロボットになったような、
夢のなかにいるような感じがする」
といった体験のことです。』
(アダルト・チルドレンと家族 P30)


離人症について
ネットで調べてみますと
どうやら、メカニズムは
よくわかっていないようですが、
環境からの影響(ストレスなど)で
他の精神障害といっしょに
発症する場合、
脳のそのものの性質の場合が
あるようです。


経験談などを読んでみると
何か心に負担がかかったとき
耐えきれなくなって
心から意識が抜け出しているような
感じに読み取れます。
何か、離脱しているような。


結局のところ、
よくわかっていない症状のようで
ネットでは
いろいろと意見が見られますが、
素人が調べたところで
よくわからず、
途中でやめてしまいました。



精神疾患を調べてみると
様々な病名が出てくるものです。


それぞれの症状に名前を付けて
認識しているわけですが、
その症状を発症している
本人たちにとって
それを知ることで
自分の内面で
何が起こっているのか確認でき、
少し落ち着ける人もいれば
いろいろと病名をつけられて
嫌な気持ちになる人もいます。


うんざりするほど
様々な名前があるのです。


自分には
こういう症状があると
あれこれと病名をつけられると
何か、人として
あれこれと欠陥を
指摘されているような
感じを受けました。


嫌な気持ちになる人の
気持ちというのは
こういうことなのでしょうか。



『ひどいトラウマに遭遇した場合、
人はそれまでの他者との関係から
切り離され、
生きつつ死んでいるような
きわめて不快な感覚に
つきまとわれますが、
自傷行為はこの不快な感覚を
緩和するという
効果をもつようです。

~自傷行為は
虐待体験をもった者に
高率に生じることが
確認されています。
虐待を受けた年齢が低いほど、
その人の攻撃性は
自分自身に向けられるようです。
こうした人々の場合、
自分のなかの攻撃性を
調整する能力、
あるいは他人からの
攻撃に対する不安を
調整する能力が弱まっていると
いえるでしょう。』
(アダルト・チルドレンと家族 P30-31)


腕を切るリストカットは
(略してリスカ)
ストレス解消目的が
多いようです。
なかには自分を確認するために
傷つけている人など
いろいろとあるようですが、
自殺目的よりは
ストレス解消目的のほうが
多いようです。


それ以外の
ストレス解消方法がないとも言えます。
そのような手段しか
選択できないような
状態になっているというのは、
やはり、過去になんらかの原因が
あるのでしょう。


自分の中の攻撃性や不安を
調節する能力が弱まっている、
と書かれていますが、
次の部分で


『「不安や攻撃性(怒り)を
調節する能力」が低くなると、
それは自己や他者への
「憎しみへの嗜癖」を生みます。』
(アダルト・チルドレンと家族 P31)


と書かれています。


怒りや不安の調節が困難、というのは
内面で起こっていることの
手がかりになりそうです。


この怒りや不安の調節能力について
ネットで調べてみると
発達障害の場合にも見られるようです。
発達障害は先天性の脳機能障害、と
言われているものです。


確か、離人症でも
様々ある原因のひとつとして
発達障害があります。


幼いころに虐待を受けてしまい
PTSDになると
脳の発達にも影響し、
仕組みが変わってしまって、
発達障害の人と
似たような脳の仕組みに
なってしまう、ということなのでしょうか。


それとも、
発達障害の子どもたちの
価値観の違いから
理解していない親が
虐待してしまう、
ということなのでしょうか。


やはり、本書や
ネットを少し調べただけでは
わからないことだらけです。


前回のドロシー・ロー・ノルトの
子どもが育つ魔法の言葉では、
親の影響が
子どもの成長や人格形成に
大きく影響してしまう可能性について
書きました。


けなされると、人をけなす、
とげとげした家庭だと、乱暴になる、
不安な気持ちで育てる、不安になる、
などがありましたが、
たとえば、不安になったときに、
それを解消できるような
環境でないとき、
子どもはどうするでしょうか。


我慢するか、
一気に発散するか、
ということになるかもしれません。


中間がなく、
0か100か、みたいな状態です。


発達障害や
虐待を受けた場合、
調節能力が欠如してしまう
あるいは、育たない
ということでしょうか。


解離性障害と
調節能力欠如というのは
関係がありそうです。



憎しみというのは
過去の起こったことに
ずっと囚われている、
ということでしょう。


実際に自分がそうなった原因が
他者にあったとしても、
その過去は変えることが
できません。
自分なりに消化しなければ
ずっとその憎しみに
囚われたままです。


これが他者の攻撃に向かえば
憎しみの連鎖が
生まれてしまうかも
しれません。
虐待の連鎖の原因のひとつ
かもしれません。



●なぜ人によって反応が違うのか



ここでは
PTSDの症状の重さについて
書かれています。


考えらえる要因
1、ストレスとなった事件の強烈さ


2、素質の問題
これは同じストレスでも反応が違うことから


3、精神発達の初期にトラウマになったか
ベトナム戦争でPTSDがひどかったのは、
年をとった兵士よりも、
若い兵士でした。
子どものころのトラウマは
強い後遺症を残すようです。


4、社会的援助システム、孤立してしまう状況
社会的サポートを受けられなかったために
新しいストレスを受けてしまうようです。
子どもが親からトラウマを受けた場合、
本来、安全である親から
被害を受けますから、
その心の傷は成人とはくらべものにならない、
と書かれています。


5、被害以前にも被害受けていたか
トラウマは一層ひどくなる、と
書かれています。


6、人格
慎重な判断が必要、と
書かれています。
その人の傾向を誤って診断すると
効果的に癒すことはできないようです。



●親から受けた心の傷



『子どもに暴力を振るうような
親に出会ってしまった子どもには、
さまざまな問題が生じてきますが、
そのひとつが攻撃性の問題です。
親の攻撃性に直面しながら
育った子どもは、
~「不安と怒りの調節する能力」の
発達が悪くなりますから、
当然攻撃的になります。
これが「犠牲者が加害者になる道」
といわれるものです。』
(アダルト・チルドレンと家族 P37)


これが虐待の連鎖の
はじまりです。


自分が親となったきに
子どもに虐待してしまう。
あるいは、同世代をいじめる。
DV(ドメスティックバイオレンス)となる。


女性の場合は、
手首切り(リストカット)へ
走ったり、
うつ病になって
自殺をはかったりと
自分へ向かう場合が
多いようです。


『それから見逃せないのが
「学習困難」の問題です。
親からの虐待というトラウマに
さらされている子どもは、
自己評価が極端に低下している
ということもあって、
学習能力が低下し、
成績も悪くなります。
性的虐待を受けた女の子の成績が
急激に低下して、
このことが問題の発見に
つながったというような
事例もあります。』
(アダルト・チルドレンと家族 P39)


発達障害には
学習障害というものがあります。
このあたりも
子どものPTSDと
重なるところがあります。
やはり、脳の仕組みに
似ているところが
あるのかもしれません。


本書では
認知機能の歪みによるものではないか、
と書かれています。



●家族から受けた心の傷の回復



この第1章冒頭で
ある家族の例をあげていましたが、
身体的虐待のほかに
心理的虐待もありました。


彼(弟)は、
他人に対して
暴力的にしか
対応できない人になりました。
そして、10年以上も
家にひきこもることになりました。


『彼は親たちとの関係で生じた
トラウマによって
人生を支配されていました。

~この兄弟のような人々を
アダルト・チルドレン(AC)と
いいます。
親との関係のなかで
情緒的な傷を負いながら
大人になった人々という意味です。』
(アダルト・チルドレンと家族 P43)


著者は現在、
アダルト・チルドレンとは言わず、
アダルト・サバイバーと
言っているようです。


子育てが
子どもの人生に大きな影響を
与えてしまいますが、
虐待は子どもに
精神障害を発症させ、
そのトラウマによって
人生を支配されてしまい、
生き方が大きく変わってしまいます。


つづく。



【出典・参考】
アダルト・チルドレンと家族
斎藤学(さとる)
学陽書房



【購入先】
ネットオフ



愛や虐待も受け継がれる 第24回


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