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愛や虐待も受け継がれる 第20回、購入:ネットオフ、斎藤学(さとる):アダルト・チルドレンと家族。

アダルト・チルドレンと家族
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第20回


この本のタイトルに
「アダルト・チルドレン」
という言葉が書かれています。
聞きなれない言葉かもしれません。


家族や子どもの心理を学んだり、
自分で調べることになったり、
カウンセリングを
受けた経験があったり、と
そういったことがない限りは、
日常生活するうえでは
聞くこと見ることのない言葉です。


本書でアダルト・チルドレン(AC)と
言うときは、
家族のトラウマ後遺症に悩む者
(PTSD:心的外傷後ストレス性障害)
のことをさします。


機能不全となった家族によって
傷ついた子どもたちが
大人になっても
その傷が治らず、
その結果、様々な後遺症が
出てくる、というものです。


表紙の折り返し部分には
以下のように書かれています。


『自覚から癒しへ

アダルト・チルドレンとは、
「安全な場所」として
機能しない家族のなかで
育った人々のことである

アダルト・チルドレンは、
「周囲が期待しているように
振る舞おうとする」
「NOが言えない」
「しがみつきと愛情を混同する」
「自己処罰に嗜癖(しへき)している」
などの特徴をもつ

「アダルト・チルドレン」とは、
自らの生きにくさの理由を
自分なりに理解しようと
努める人がたどりつく、
ひとつの自覚である』
(アダルト・チルドレンと家族 表紙)


この生きにくさというのは
PTSDだけではなく、
脳自体に原因がある場合もありますので、
一概には言えませんけれど、
もし、生きにくさを感じている場合の
ひとつの原因を探るうえで
子ども時代を知ることは
必要なことです。



脳自体に原因がある場合の例をあげれば、
発達障害があります。
見えない障害と言われることがあり、
見た目ではわかりませんが、
脳の仕組みが
通常と少し違っていて
それによって
感じ方や価値観が周りとずれます。


ずれていることで
自分では普通と思っていることでも
ほかの人では普通ではなく、
理解されず
その周囲とのずれによって
生きにくさを感じてしまいます。


場合によっては
自殺まで追い込まれる場合もあります。


通常、という言葉を
使いましたけれど
その脳の仕組みを持つ人は
多くありません。
多数派ではありませんので
便宜上、多数派を通常としました。


そもそも、
世の中は多数派を優先して
仕組みが作られ、
その後、少数派の配慮が行われます。


その少数派を
障害と呼ぶことがあります。
多数派で作られた世界では
少数派は生きにくい、
その特性が障害となっている。
ということで
障害です。


多数派の例でわかりやすいのは
右利き、左利きです。
世の中は右利きを前提に
しています。
右利きが多いからです。
それは文字の書き順や成り立ち、
公共施設、道具などです。
これは障害とまでは
いいませんけれども。


発達障害は
自閉症スペクトラム、
ADHD(注意欠陥多動性障害)
学習障害
があげられます。


発達障害といっても
人によって様々です。
100人いれば100通りと
思っていいでしょう。


人とは違う脳の仕組みは
その特性を活かし
時には世界で活躍する人もいます。
(著名な方のなかにも
いるようです。)


けれど、
その脳の仕組みで
苦しむ人もいます。


生きにくさは
脳に原因がある場合もある、
ということを知っておくと
よいでしょう。


子どものときに
発達障害かどうかを
チェックすることは
その子どもが
人生を歩むうえで
すごく大事になっていきます。


その生きにくさは
なぜなのか、ということを
知ることは
ずいぶんと違ってくるからです。
その特性を知ることで
対策ができるからです。


他の人と違いを知ることで
生きにくさはやわらぎます。


発達障害は
生まれ持った特性、
先天性と言われています。


ただ、最近では、
腸が自閉症に影響している、
という話が出てきております。


今後、脳と腸の関係について
注視しておきたいところです。



すこし、話しはずれましたが、
もし、生きにくいと感じているならば、
自分の子ども時代に
原因がある場合があります。


それらと向き合い
客観視できる状態にして
過去のものと
内面で消化できるようになれば
生きにくさから
離れられるかもしれません。



人によってはフラッシュバック
(トラウマ体験、その記憶を思い出す)
が起こる場合があります。
身体反応
(動悸、息切れ、手足震え、などの発作)
が起こる場合があります。
専門家の手助けが必要な場合があります。



まえがき



まえがき部分は
以下のように始まります。


『世の中には
自分というものを
肯定することが
まったく出来ないという人がいる。』
(アダルト・チルドレンと家族 P3)


子ども時代に親から虐待を受けた
あるひとりの青年を例に
書かれています。


著者は青年から手紙を受け取ります。
当時、研究員でしたので
精神科医を紹介したのですが、
その青年は、二年後
自殺しました。


その後、家族内トラウマに対して
考え続け、
臨床の場をつくり(1995年9月)、
本書を書きました。
(初版1996年4月)


本書は
自殺した青年に対しての
鎮魂の書、
と書かれています。



アダルト・チルドレン(AC)
という言葉は
元々、アメリカのアルコール依存症の
臨床のなかから生まれた言葉だそうです。


「アルコール依存症の問題を
抱えた家族のなかで成長した大人」
(ACoC:AC of Alcoholics)


本書でACとは
家族内トラウマの後遺症に悩む者
のことです。


最近では
家族の虐待は
認知されるようになりましたが、
昔はしつけという言葉で
正当化されていました。


心の傷についても
日本では、
気持ちが弱いからだと
精神論で片付けら
軽視されてきました。


PTSDが日本で広まったのは
阪神淡路大震災(1995年)だと
本書では書かれていますが、
私が報道で初めて耳にしたのは
イラク戦争で
帰国したアメリカ兵が
PTSDになっている、
と放送しているのを聞いて
日本の報道でも
心の傷について
言葉にするようになった、と
思ったものです。


子育てが
子どもの人生に大きな影響を
与えることを書きましたが、
その結果の一例として、
家族内トラウマが
どのようなことになるのか。
知っておくと、
子育てについて
向き合い方が
変わってくるでしょう。


つづく。



【出典・参考】
アダルト・チルドレンと家族
斎藤学(さとる)
学陽書房



【購入先】
ネットオフ



愛や虐待も受け継がれる 第21回

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