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日本人は調子に乗るとダメになるらしい第32回、購入:ネットオフ、半藤一利:昭和史1945-1989戦後編。

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【昭和史1926-1945】

日本人は調子に乗るとダメになるらしい【第0回】

【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】

【第5回】 【第6回】 【第7回】 【第8回】

【第 9 回】 【第10回】 【第11回】

【第12回】 【第13回】 【第14回】

【第15回】 【第16回】 【第17回】



【昭和史1945-1989戦後編】

【第18回】 【第19回】 【第20回】

【第21回】 【第22回】 【第23回】

【第24回】 【第25回】 【第26回】

【第27回】 【第28回】 【第29回】

【第30回】 【第31回】


昭和史の内容の復習と
感想を書いています。
参考・出典はほとんど
昭和史1945-1989戦後編
半藤一利
平凡社です。


第14章
嵐のごとき高度経済成長


今日は高度成長の時代を
お話します。
昭和35年(1960)
岸内閣の後を受けた
池田内閣が唱えたのが、
月給2倍論でした。
GNPを毎年8.8パーセント
上げていくと
10年後には2.3倍になる、
すると必然的に
私たちの月給は
1人当たり1.9倍になる
というものです。


ただ往々にして
間違うのですが、
実際は池田内閣ができてから
いっぺんに経済成長が
はじまったわけではなく、
すでに昭和28年(1953)頃から
日本人がどんどん働きだして、
ある種の高度成長時代に
入っていたのです。


企業は設備投資をして
生産力を膨らませ、
国民はマイホームへの
夢を膨らませはじめます。


企業は新技術をどんどん導入し、
それによって新製品を
開発していく、
戦後の日本企業の
経営戦略の基本姿勢です。


軽量化、コストダウン、
量産化を実現する。
大量消費をもたらし、
各企業が
ぐんぐん成長していったのです。


こうなってくると
何よりも労働力がありません。
日本ではたくさんの人が戦死し、
空襲で亡くなりましたから、
労働を担う人材が
減っているわけです。
そこで目をつけられたのが、
中学を卒業した人たちです。
「金の卵」と言われました。


昭和39年(1946)
IMFに入ります。
国際経済の仲間入りをします。
東海道新幹線が開業し、
東京オリンピックが開幕します。


昭和20年代までの
ちゃぶ台、たらい、火鉢、
アンカ、柱時計、蚊帳、蠅たたき、
家の外に置いてあったごみ箱、
そして縁側。
これらがすべて消え、
電気冷蔵庫、電気洗濯機、電気釜という
近代文明が登場する。


苦闘の戦後がここで
ひと区切りして
新しい時代がはじまった。


生活の基本が変わると、
今度は意識のうえでも
新しさがやってきた。


それはすなわち
経済重視、
お金、お金で、


「精神はどうでもよい」


の時代であったかも
しれません。



日本では
ジャーナリストにとって
非常に大きな事件が起きました。


岸さんが辞めて
池田さんの新内閣が、
国民に信任を問う選挙を
するというので
政治的闘いがはじまった直後でした。


昭和35年10月12日、
日比谷公会堂で
与野党党首の演説会が
行われていたその会場で、
社会党の浅沼稲次郎委員長が
演説の最中、
突然壇上に上がってきた
17歳の右翼青年、
山口二矢(おとや)に
長い匕首(あいくち)で
二度刺されて殺されたのです。


中央公論に載せた小説について
右翼団体が厳重に抗議しました。
そしてついに
翌年の2月、
中央公論の社長宅に
右翼が強引に押し入る事件が起き、
社長はいませんでしたが、
奥さんとお手伝いさんを襲い、
お手伝いさんが
亡くなってしまいました。


こうした言論機関への
右翼による猛烈な抗議が続くと、
さすがに言論界も震撼し、
各新聞雑誌社などが
加入する日本ジャーナリスト会議が
声明を出します。


「今日の暴力は
言論機関に携わっている
すべてのものに加えられた
テロであることを確認し、
断固たる態度で
言論、表現の自由を
守らねばならない」


まあ、その通りなんですが、
こんな声明だけで
大丈夫なのかいな、という、
非常に寒々しい思いを
私たちなどはおもっていました。


何ヶ月かの間、
日本の言論界はまことに頼りなく、
情けないくらいに
シュリンクしたといいますか、
私たち編集者も
荒涼たる気分で
元気がなくなっていたのです。
冬の時代でした。


昭和36年(1961)1月
ケネディがアメリカ大統領に就任し、
演説を行います。


「同胞のアメリカ国民諸君、
国が何をしてくれるかではなく、
国のために自分が
何をできるのか問うてもらいたい。
世界の同胞諸君、
アメリカが何をしてくれるかではなく、
人類のため、
みんなで何ができるかを
問うてもらいたい」


この年にベルリンに
壁がつくられました。


世界が緊張を増している時も、
日本では経済成長で
ますます生活が豊かになっています。
世界がどうなっているか知らないで、
ほんとうに皆が
人生を楽しんでいました。
高度成長期がはじまり、
政治的紛争もなくなり、
元気がよくていい時代が
続いたのです。


昭和37年(1962)
世界ではついに冷戦が衝突しました。
10月22日~28日の
キューバ危機です。
カストロのキューバに
ソ連が船で核兵器を持ちこもうとし、
あちこちにミサイル基地を
つくっていることが、
空からの偵察で
確認されたのです。


アメリカはソ連に、
24時間以内に
ミサイルを撤去するか
あるいは戦争かと迫ります。


最後になって
フルシチョフが
「われわれは戦争を
望んでいるわけではない」
とミサイルを撤去し、
船も全部戻す、
といって危機が回避されたのが
28日でした。


この時に米ソの緊張が
核戦争の手前まで
いったということを、
われわれはほんとうには
認識していなかった。
もっともわかったとしても
手の打ちようもなかったのです。


昭和38年(1963)8月5日
英国も合わせて
部分的核実験停止条約に調印します。
角を突き合わすだけではなく、
核戦争が起こらないかたちで
お互いに協調するところは
協調し合わなきゃならないと歩みより、
冷戦状態を収めようとしたのです。


軍備縮小につながるのですが
国内で反発を生み出します。
11月22日、ケネディが殺されます。


昭和39年(1964)
新幹線とオリンピックです。


新幹線の予算は
初年度30億円でした。
その年の夏、
十河信二(そごうしんじ)国鉄総裁に
世界銀行への借款を勧めたのが
佐藤栄作だったことは
はっきりしています。


「こんな大工事は
一内閣の期間では
完成するはずない。
内閣によっては方針が
どう変わるかわからん。
世銀から
どかんと融資を得ておけば、
その時の内閣も
やらざるを得なくなる。
外から縛ることができる」


全工事費3800億円のうち
288億円を世銀から借款し、
工事期間は5年かかるところ、
3年半の突貫工事で
オリンピックに間に合わせたのです。


オリンピックは
戦後の国家建設の過程での
中間点の大いなる達成でした。
日本は敗戦後、
占領で一度転換があり、
さらに安保騒動の収束で
気持ちのなかの大転換があった。
それがさらに
オリンピックで一区切りして、
ここからもう1つ
”違う戦後”が
はじまっていくことになります。


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ここまで読んでみますと、
昭和30年代の
経済成長について
書かれています。
文化面など
いろいろ書かれていますが、
飛ばしています。
詳しくは本書をお読みください。


世界では
ベルリンの壁ができ
キューバ危機があり、
核戦争一歩手前まで
いきましたが、
日本は我関せずで、
経済成長に専念し、
貧困から脱し、
物を揃え、
消費する時代へと
向います。


オリンピック、
新幹線があり、
次の成長段階へと
変化していきます。


働けば働いただけ
お金が入ってくる時代で
可処分所得も多くなって
世界がどうなっているかは
知らないで、
皆が自分の人生を楽しんで
「わかっちゃいるけど
やめられない」
のスーダラ節のように
無責任時代だったようです。


明日食べることに
必死な時代というのは
自分以外のことを
考えるなんてことは
なかなか出来ることでは
ありません。
自分のことで
精一杯ですから。


ようやく、
安定を手にすることが
できるように
なったのですから、
その自由を
謳歌したくなるのも
わかるような気がします。


現在の日本は
人口減少がはっきりと
示されているのですから、
単純に考えても
内需は下がるわけで
経済が下へ向かおうとする
重力みたいなものは
以前よりも強くなるわけです。
内需減少のなか
小さくなっていくパイを
みんなが奪い合うわけです。


日本が稼ごうと思ったら
海外に向けて売るか
観光で外国人に来ていただいて
お金を落としてもらうか、
外需で稼ぐしかありません。


中小企業も輸出を
考えなければなりません。
輸出をするということは、
中途半端なモノは
輸出できないわけです。


価格競争では
大規模で効率的、
あるいは低賃金の海外で
勝負しても勝てません。


それに、
売る先の二―ズに
合わせたモノを
輸出しなければなりません。


個々では難しいでしょうから
場合によっては
協力していく
ということになるでしょう。


個々の中小企業から
中小の集団が形成されて
いくかもしれません。


大きくなりすぎると
意志の統一や、
判断力やスピードが
鈍くなって
小回りが利かなく
なりそうですし、
個々ですと
できることが限られる。


お互いの価値観のあった
人たちが集まって
大きなことをするときには
いくつかのグループが集まって
というふうに
柔軟的になっていく
かもしれません。


これって、
京セラが昔からやっている
アメーバ経営に似てます。


会社内に小さな集団(5~10人)を作って
小集団部門別採算制度を採用し、
ひとつの小さな会社みたいに扱って
会社内でやりとりするんですけれど、
組織として
有効性を考えた時
小集団をたくさん作った方が
柔軟性やスピードが
よいのでしょう。


軍隊の組織でも
小集団の集まりですし、
組織としての在り方としては
小集団というのは
ひとつのスタイルと
言えるでしょう。


しかも、今は軍隊も
階層型ではなく
ネットワーク型です。


記憶は定かではありませんが、
アメリカの軍隊のやり方で
権限を現場に委譲させて
それぞれの判断で
行動するやり方もあったように
記憶しております。


こういった横のつながり方で
なにか情報はないかと
少し調べてみますと、
生物の世界、虫の世界でも
あるようです。


集団で行動する虫の場合、
ある程度の共通点があるようです。


シンプルなルール。
多様性。
コミュニケーション。


こういったことを行うことで
リーダーが指示を出さなくても
(虫の場合、女王ですけれど)
個々が判断しながら
行動しています。


柔軟性があり、
スピードがある
ネットワーク型組織というのは
個々が自立していることが
前程ですので、
単純に当てはめることは
できませんけれど、
これからの変化の時代には
そういった組織体系に
移行していかなければ
ならないのかもしれません。



年末は選挙のようですけれど、
経済政策が争点なんて
言われておりますが、
日本国民はそこまで単純では
ないようです。


眺めておりますと、
解散ギリギリまで
消費税の増税賛成反対で
騒いでおいて
そのまま解散して
争点へ持ちこもうとして
うまくいかず、
経済政策にスライドさせようと
しておりますけれど、
今年の政治は
あまりにもインパクトのある
賛否両論のある
政策がたくさんありましたし、
いろいろと問題もありましたから、
争点をひとつにするのは
無理でしょう。


集団的自衛権をワールドカップに重ねたり、
原発再稼働の地元合意の際には
北朝鮮の拉致問題の日と重ねたり、
APECの日中首脳会談の日と重ねたりして、
2番手ニュースにして
なんとか薄めようと
しておりましたけれど、
それでも印象には残っています。


そのほかにも
いろいろと注目されることが
ありました。


何を基準にして
投票するかは
国民の自由です。


政治的な言葉を使って言えば、
2年間の政治を
「総合的に判断して」
投票すればよいでしょう。


またお願いしたければ与党へ、
また一回休みしていただくなら野党へ。


今回の解散は
ギャンブルといいますか、
荒治療といいますか、
そんな感じを受けておりますが、
荒治療で済みますかどうか。


野党の戦い方次第でしょう。


乱立すればその分だけ票が割れます。
単純な計算です。


あきらかに考え方が違うならば
わかるのですが、
同じようなことを言って
小選挙区で
野党の立候補が複数いるというのは
よくわかりません。


これって
国民のために政治するようなこと
言っておいて
結局のところ、
自分のために政治をすると
言っているようなものです。


政権交代を目標にするならば
野党候補は1人でよいはずです。


前回の選挙から
何も学んでいないのでしょうか。
票割れで勝てるものを
落としたならば
批判の的となりましょう。


感情論と自己満足だけの
国民不在選挙と
なるのでしょうか。


それとも、
国民と
向き合って
くれるのでしょうか。


続く。



【参考・出典】
昭和史1945-1989戦後編
半藤一利
平凡社



【購入先】
ネットオフ
http://www.netoff.co.jp/index.jsp



日本人は調子に乗るとダメになるらしい第34回

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