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日本人は調子に乗るとダメになるらしい第17回、購入:ネットオフ、半藤一利:昭和史1926-1945。

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日本人は調子に乗るとダメになるらしい【第0回】

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【第12回】 【第13回】 【第14回】

【第15回】 【第16回】


昭和史の内容の復習と
感想を書いています。
参考・出典はほとんど
昭和史1926-1945
半藤一利
平凡社です。


むすびの章
三百十万の死者が
語りかけてくれるものは?


主な戦場で亡くなった
日本の兵隊さんたちなど


ガダルカナル島
戦死8,200人
餓死・病死11,000人


アッツ島
戦死2,547人
捕虜29人


ニューギニア
戦死・病死157,000人


タラワ島
戦死4,690人
捕虜146人


マキン島
戦死690人
捕虜90人


ケゼリン島
戦死3,472人
捕虜250人


グアム島
戦死18,400人
捕虜1,250人


サイパン島
戦死約30,000人
市民死亡10,000人
捕虜900人


インパール作戦
戦死30,500人
負傷病気で倒れた人42,000人


インパール作戦のひとつ
ビルマの東、中華民国本土
拉孟騰越(らもうとうえつ)
戦死29,000人
生存者1人
(無事脱出したこの人が
この戦いのことを語りました)


ペリリュー島
戦死10,560人
捕虜150人


フィリピン
レイテ島、ミンダナオ島
ルソン島のマニラ周辺など
戦死476,800人
生存133,000人


硫黄島
戦死19,900人
捕虜210人


沖縄
戦死109,600人
(中学生、女学生など義勇兵含む)
市民死亡100,000人
捕虜7,800人


日本本土空襲(全国)
死者299,485人
家2,360,000戸が瓦礫
(昭和24年調査)


日中戦争(満州事変、上海事変含む)
日ソ1週間戦争含む
死者411,610人


日本の死者合計
約3,100,000人


その内
特攻作戦死者
海軍2,632人
陸軍1,983人


よく「歴史に学べ」といわれます。
たしかに、きちんと読めば、
歴史は将来にたいへん大きな教訓を
投げかけてくれます。
反省の材料を提供してくれるし、
あるいは日本人の精神構造の欠点も
またしっかりと示してくれます。
同じような過ちを繰り返させまい
ということが学べるわけです。


ただしそれは、


「それを正しく、
きちんと学べば」


という条件のもとです。
その意思がなければ、
歴史はほとんど
何も語ってくれません。


では昭和史20年が
どういう教訓を私たちに
示してくれたかを
少しお話してみます。



第一に国民的熱狂をつくってはいけない。
その国民的熱狂に流されて
しまってはいけない。
ひとことで言えば、
時の勢いに駆り立てられては
いけないということです。


熱狂というのは
理性的なものではなく、
感情的な産物ですが、
昭和史全体をみてきますと、
なんと日本人は熱狂したことか。


マスコミに煽られ、
いったん燃え上がってしまうと
熱狂そのものが
権威をもちはじめ、
不動のもののように
人びとを引っ張ってゆき、
流してきました。



二番目は、
最大の危機において
日本人は抽象的な
観念論を非常に好み、
具体的な理性的な方法論を
まったく検討しようと
しないことです。


自分にとって望ましい
目標をまず設定し、
実に上手な作文で
壮大な空中楼閣を
描くのが得意なんです。
物事は自分の希望するように
動くと考えるのです。



三番目に、
日本型のタコツボ社会における
小集団主義の弊害が
あるかと思います。


陸軍大学校優等卒が集まった
参謀本部作戦課が
絶対的な権力をもち、
そのほかの部署でどんな貴重な
情報を得てこようが、
一切認めないのです。
小集団エリート主義の弊害を
そのままそっくり
出したと思います。



そして四番目に、
ポツダム宣言の受諾が
意思の表明でしかなく、
終戦はきちんと
降伏文書の調印をしなければ
完璧のものにならないという
国際的常識を、
日本人はまったく
理解していなかったこと。


簡単に言えば、
国際社会のなかの日本の位置づけを
客観的に把握していなかった、
これまた常に主観的思考による
独善に陥っていたのです。



さらに五番目として、
何かことが起こった時に、
対症療法的な、
すぐに成果を求める
短兵急な発想です。
これが昭和史のなかで
次から次へと
展開されたと思います。
その場その場のごまかし的な
方策で処理する。
時間的空間的な広い意味での
大局観がまったくない、
複眼的な考え方が
ほとんど不在であったというのが、
昭和史を通しての
日本人のありかたでした。



と、いろいろと利口そうなことを
言いましたが、
昭和史全体を見てきて
結論としてひとこと言えば、
政治的指導も軍事的指導も、
日本をリードしてきた人びとは、
なんと根拠なき自己過信に
陥っていたことか、
ということでしょうか。


そして、その結果
まずくいった時の
底知れぬ無責任です。
今日の日本人にも
同じことが多く見られて、
別に昭和史、戦前史というだけでなく、
現代の教訓でもあるようです。


そういうふうにみてくれば、
昭和の歴史というのは
なんと多くの教訓を
私たちに与えてくれるかが
わかるのですが、
先にも申しました通り、
しっかりと見なければ見えない、
歴史は決して学ばなければ
教えてくれない、
ということであると思います。


長い間の授業でしたが、
本日をもって終了といたします。


ありがとうございました。


IMGP1225.jpg


本書はここで終わっています。


昭和史1926-1945は
昭和史をまったく知らない
編集者のために
昭和史講座を開き、
その講座を録音。
それを読みやすいように
編集したものです。
2003年4月から12月まで
月に1回から数回行われました。


昭和史初心者向けの本ですが、
予備知識なしでも
わかりやすく、
時系列に
その事柄が起こった理由や背景を
説明してくれて
歴史の教訓も学ぶことができます。


今回の感想文は
各章ごとに書かせていただきましたが、
私が書いたのは
おおまかな流れと
興味がある部分だけを書いており、
ひとつの章は
30ページから40ページからなります。


日本の昭和に興味を持たれたならば
ぜひとも本書を手にとり
歴史を感じとりながら
それぞれの視点で
読み取っていただきたいと思います。


本書は日本の内部、政治を中心に
書かれております。
ですから、
それぞれの戦争の実情については
詳しくは書かれておりません。


詳しくは書かれておりませんが、
それでも
心が締めつけられる思いで
読み進みておりました。


たとえば、
沖縄について
結構あっさりと
通りすぎていきますが、
本土決戦の準備が
出来ていなかったため
時間稼ぎをするために
切り捨てられた
といっても過言ではないのが
沖縄の戦いです。
私はこの事実に衝撃を受けました。


国民を守るために
戦っているものと思っていました。


結局は
一部の政治家と軍人の慢心を
守るために
この戦争はあったようです。


そのために
沖縄県民が
犠牲となったのです。


沖縄からすれば
国から裏切られたも
同じことです。


本書では短い文でしたが、
とても衝撃的で
読むのを途中でやめ、
しばらく空を見上げていました。


沖縄返還で戦後は終わった、
といわれていますが、
今の沖縄を見ておりますと
本当に戦後は終わったのだろうか、
と思ってしまうのです。


結局、国から利用されている
立場には変わりはないように
思えてなりません。


重要な場所であることは
わからなくはないですし、
住居と離すことも
必要かとは思いますが、
やはり、県民や国民を
無視してしまうことは
戦時と何もかわらないように
思ってしまうのです。


向き合うことは
大事なのではないでしょうか。



尖閣の件を見ておりますと
お互いの意思疎通が
水面下で取れているのか
取れていないのか
よくわかりませんが、
中国側は
周辺国と対立構造を作るよりも
友好関係を作ったほうが
安定しますし
リスクや負担も少なく
結果的にそれが利益になる
ということは
すでにわかっているでしょう。


対立や緊迫した状態を作ると
そこを他国に利用される
ということも
知っているでしょう。


落とし所を探している
という感じがします。


ですから、
両国がタイミングを合わせて
着地する、ということに
なるかと思います。


尖閣の件について
ちょっと調べますと
「棚上げ合意はない」
ということには
なっているようですが、
1972年の
角栄さんと
周恩来さんの
この問題には関与しない
という流れから
現在に至っているようです。


現実問題として
両国の主張は
100年たっても
変わることは
ないかもしれません。


ですから、
この件に関しては
意見を対立させても
両国とも
利益はまったくなく、
不利益しかありません。


1972年の話は
本当かどうかは知りませんが、
この問題に関わらない
という対応は
べストではないでしょうが、
政治的には現実的です。


こういう角栄さんの
現実的な考えは
中国の人とも
相性は良かったのでは
ないでしょうか。


けれど、現在は
「領土問題は存在しない」
というのが日本の立場ですので、
棚上げ合意をしたくても
合意できる立場ではありません。


たとえ、
両国のトップが
暗黙の了解で関与しない、
という立場を取ったとしても
両国の国民側が
勝手に暴走する場合もございます。


結局のところ
国内事情の問題ではないでしょうか。



いろいろと推測が
あるかと思いますが
起こった事実を
憶測なしで書きますと、
この件は


中国の漁師さんが
勝手に尖閣の近くで
魚を取っていて
日本側に見つかったので
逃げようとしたけれど
逃げ切れず、
自暴自棄になって体当たりした。


表面だけ見れば
こういうことになります。


確かに処理の仕方には問題があり、
それが刺激され、利用され、
大きくなっていきました。


ですから
この起こった事実に基づいて
対応策を考えるとすれば
各国民の安全配慮の観点から
偶発的な衝突を避けるための
仕組み作りが必要となります。


衝突が懸念される領域について
ルールを作り、
海上連絡メカニズムなども
利用しながら、
様々なリスクをあげ
どのように対応するのか
意識を共有させたうえで
協議するというやり方もあります。


この件に関しては
はっきりと答えを出すことは
難しいでしょう。


線引きができるのならば
それに越したことはないのですが、
偶発事故対策は
必要ではないでしょうか。


これをきっかけに
連絡の手段を作り、
対立関係から
協力関係へと転換し、
定期的に連絡を取り合うような
関係へとならないものでしょうか。


信用は継続からしか
生まれません。


そして
利害を超える友好関係ができて
はじめて、この件に関して
きちんと向き合える
状態になるのではないでしょうか。


日本はどの国とも
対立関係は望んでいません。



最近、海洋教育充実の話が
出ていますが
これはベトナムで行っているものを
参考にされたのでしょうか。


懸念する点を上げるとすれば
離島問題から
周辺国への反発感情を
植え付けるような
思想教育、政治利用
となってはいけません。
子どもの時に植え付けるのは
憲法に違反する恐れがあります。


子どもの教育を
政治利用することは
子どもを道具として
利用しているのと同じです。
思想教育しているとなれば
これはもはや
民主主義国家ではありません。


子どもの問題に取り組むならば
もっと子どもを
愛する気持ちや視点をもってほしい
と思います。
(愛することと甘やかすことは
もちろん違います)
子どもは大人の人形ではないんです。
人間として向き合ってください。



著者の半藤さんが
むすびの章で
教訓を書いておりますが
これは以前に私が書いた感想と
だいたい同じ内容ですので
書きませんが、
まったくその通りだと思います。


この名著と出会い、
昭和、戦争、政治、歴史、思想など
様々なことを知ることになりました。
いろいろなことを教えてくれました。
ありがとうございました。


私は半藤さんのこの本と
歴史と時代に
書かされただけだと思います。


なにか今の時代の危うさを
感じたからです。



次に


「昭和史戦後編」


があります。


最初は日本国憲法が
できるあたりまでと
考えておりましたが、
また各章ごと
感想を書いていくことに
なるかと思います。


続く。



【参考・出典】
昭和史1926-1945
半藤一利
平凡社



【購入先】
ネットオフ
http://www.netoff.co.jp/index.jsp



日本人は調子に乗るとダメになるらしい第18回

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