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日本人は調子に乗るとダメになるらしい第5回、購入:ネットオフ、半藤一利:昭和史1926-1945。

IMGP1224.jpg


日本人は調子に乗るとダメになるらしい第0回
日本人は調子に乗るとダメになるらしい第1回
日本人は調子に乗るとダメになるらしい第2回
日本人は調子に乗るとダメになるらしい第3回
日本人は調子に乗るとダメになるらしい第4回


昭和史の内容の復習と
感想を書いています。
参考・出典はほとんど
昭和史1926-1945
半藤一利
平凡社です。


第四章
軍国主義への道はかく整備されていく


ここでは
陸軍の派閥争い、天皇機関説などが
書かれていますが
興味を持ったのは
陸軍の変化です。


昭和6年犬養内閣が成立したとき
荒木貞夫(あらきさだお)が
陸軍大臣になります。
この人は


日本陸軍→「皇軍」
日本→「皇国」
日本人の精神→「皇道」


といいました。
天皇を守る道にあって、
日本は世界に冠たる国と
言いだします。


この人の言葉をあげますと


「国際連盟にとどまっているから、
日本は思うとおりの軍事行動ができぬ。
いま、熱河省は張学良らの策謀の
基地となっている。
これを徹底的に討たなければ
満州国の安寧をはかることはできない。
熱河討伐が熱河省内だけで
おさまるかどうか。
あるいは北京・天津にまで
兵を出さねばならぬように
ならぬともかぎらない。
そういう場合、
国際連盟の一員であることは、
いろいろと拘束をうけるだけで、
日本の利益になることは
ひとつもない。
よろしく脱退すべきである」


と言っています。


満州国を守るために
攻めようと言っているのですが、
もう、攻めたくて攻めたくて
しかたがない感じが
伝わってきます。


陸軍を皇軍と呼ぶようになり
手がつけられなくなりますが、
典型的な事件があります。


昭和8年(1933)
ゴーストップ事件


大阪天神橋六丁目交差点で、
陸軍歩兵第八連隊
中村政一 一等兵が赤信号を突っ切ります。


交通係 戸田忠夫 巡査が
「待てーっ」


中村一等兵
「何を止めるか。俺は公務なんだ」


殴り合いがはじまります。
これは2人だけ喧嘩で終わらず


大阪陸軍第八連隊
「何をオマワリのごときが
馬鹿げたことやるか、けしからん」


大阪府警
「交通信号を守らないとはとんでもない、
陸軍だろうが軍人だろうが関係ない」


となりまして、


粟屋警察部長
「軍人といえども私人として
街頭に出た場合は、
一市民として巡査の命令に従うべきだ」


第四師団 井関隆昌参謀長
「軍人はいつでも陛下の軍人であり、
街頭においても治外法権の存在である」


天皇の軍隊であって、
国民ががたがた言うのは間違っていると
主張したようです。


これは東京まで飛び火しますが、
天皇の一言で解決します。
天皇の軍隊と言うくらい
天皇に忠誠といいますか
信仰といいますか、
神格化していますので、
荒木陸軍大臣は
天皇の言うことには
素直に従うようです。


IMGP1225.jpg


天皇陛下とはどういう存在なのか。


天皇陛下として
国政をみる、外交をみる、
内閣の言ってきたことにノーと
言わない形で国の政治の上に立っている。


もうひとつは
大元帥陛下として
陸海軍の最高最大指揮官であり、
天皇陛下とは別人格としています。


陸軍は
今後の国民意識統一のために
天皇陛下がどういうものであるか、
国民に示そうとして
策略がはじまります。


ここで
「天皇機関説」問題が
出てきます。


考え方は3つにわかれるようです。


1つめは
帝国憲法(明治憲法)にいう
天皇の絶対的権威を認める。
けれど天皇はそれを駆使しないで
国家の上に乗っただけの機関。


2つめは、
天皇が国家を統治することも
陸海軍を総指揮することも
一応は認めるが、
政府が主体的に
憲法の範囲内で立憲的に
自由主義的に国家を運用する機関説。


3つめは
天皇は絶対である説。


今後、日本は
絶対である天皇の権威と力を
利用して運営されていきます。
これを唱えた中心人物が
北一輝らしいです。
「統帥権干犯」という
魔法の杖を作ったと
言われる人です。



もうひとつ関連して
「国体明徴」(こくたいめいちょう)
問題が起きます。


日本とはどういう国か、という大議論です。


簡単に書きますと
日本は神様のお告げで出来あがった国で、
天皇が国を治めるということは
神代の昔から決まっているので
今さらがたがた言うとは
なんたることか、
ということになってしまいます。


これを政府が認めたため
日本は天皇陛下が統治し給う国家
万世一系の天皇が統治し給う神国
ということになり
国体明徴運動のおかげで
日本の言論は
ものすごく狭められます。
逸脱する言論などは
罰せられるようになります。



日本は神の国ということになり
天皇は神格化し
日本人は信仰します。
天皇の絶対的力と
その信仰心を利用されたわけです。
軍国主義化してしまいました。



信仰心と武力。



これは


混ぜては


いけません。



日本の神風特攻、
イスラム過激派の自爆テロ。


これらは信仰心を
利用しているのですが、
このような状態にまでなってしまう
その背景の共通点を探してみますと
生活習慣に対する厳しさや、
肯定よりも否定を
使う機会が多いことや、
それと男尊女卑でしょうか。
昔の日本は
すぐげんこつが飛んでくるような
注意の仕方ですから
厳格さというものが
あるように思います。


他の価値観を認めず
許容できず、
否定することは
攻撃的に
なりやすいでしょうか。


信仰する絶対的な存在。
それ以外の存在を
許容できないような
信仰であれば
信仰対象以外は否定しますから
攻撃、排除の行動をしても
おかしくありません。



私が常日頃から思っていることは


最初から否定することは
何も生まれず、成長もない


ような気がしています。


現実を見つめ
受け入れるところから
始まるのではないでしょうか。


そこから善し悪しの検討が
ようやく出来るのだと思います。


手にして触ってみないと
近づいてみないと
わからないことは
たくさんあります。


それと
人が「絶対」を持ちだした時は
注意が必要のようです。


続く。



【参考・出典】
昭和史1926-1945
半藤一利
平凡社



【購入先】
ネットオフ
http://www.netoff.co.jp/index.jsp



日本人は調子に乗るとダメになるらしい第6回

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